今日の参院予算委員会の審議を見ていて、なんだか妙な感じがした。首相はいつになくヤジにも反応することなく粛々と答弁し、あとは時間切れになるのをじっと待っているみたいだった。事前の報道で言われてた通り、今日の審議で首相が野党の質問に答えることで加計学園問題の幕引きにするつもりなんだろう。

山本大臣は、前川前次官の「行政が歪められた」という発言について、挙証責任という言葉をキーワードにして反論した。
国家戦略特区は規制撤廃が前提であり、規制をかける側の省庁に規制が妥当であるという挙証責任がある。獣医学部新設については文科省に挙証責任があるのに、それをしなかった。ちゃんと反論しなかったのに、今頃「歪められた」というのはおかしい、という。
民間議員が会見で、平成26年以降の会議で文科省は規制が妥当であるという十分な根拠を示さなかったと文科省を批判したのと同じだ。

公表されてる国家戦略特区諮問会議のワーキングループのヒアリング資料というのを読むと、新設を前提にしてるみたいな民間議員の種々の質問に対して、文科省は丁寧に答えてるように思えるんだけど、獣医学部や大学、獣医師の現場や獣医師を必要とする側の考えを何も知らないからそう思えるのかもしれない。

でも地方の獣医学部は、全国から入学してきて卒業生も全国に散っていく傾向が強いから、新設については特区としてではなく全国的な規制をどうするかという問題として考えるのが妥当だという文科省の言い分はもっともだと思うし、農水省は一貫して需給に問題はないと言ってる。

首相も山本大臣も与党議員も、強固な抵抗勢力に決して屈することなくこれからも岩盤規制を突破していくと繰り返す。
獣医師の地域偏在や新たな分野での需要など問題はいろいろあるんだろうけど、岩盤規制を突破する(今回はイコール52年ぶりに獣医学部を新設することなんだろうと思う)ことが問題の解決策なのかも、今日の質疑ではわからないままだ。