ハイキュー!! 第256話 月夕 感想

「ここまで来い」
のコマの影山くんはいいなあ。伊達工との練習試合で「コート上の王様」が復活して、春高ではどんな王様ぶりを見せてくれるのかと楽しみにしてたんだけど、こうきたかあ。
ここまで、ってとこまではセッターが導けるんだ。その先はスパイカーの領域。影山にとってリードするってこういう事も含むんだと、この一言で少しわかった気がする。

スパイカーのギリギリの可能性を見切ってその力を引き出すのがセッターの仕事の一つ(多分)。
月島へのトスも、もうちょっと高ければ届かなかったし、低ければいつもと同じ楽な位置だったんだろう。月島のギリギリを見切ってそこにドンピシャでセットする。見切る目とそこに持ってく確かな技術の両方がないとできないんだろうと思う。月島だけじゃなく、他のスパイカーとの絡みも、影山くんのモノローグ付きでやってくれないかな。
影山にとって1本1本セットする事は、味方のスパイカーとの真剣勝負でもあるのかもしれない。
練習でできないことは試合でもできない、というのも真実なんだと思うけど、バレーでもなんでも、相手に対応され対応して点を取り合う中で、普段の練習を超えたプレーができる瞬間がきっとあるんだと思う。
烏養さんは、セッターは指揮者だと言ったけど、一人一人の力を100%プラスα引き出す作業は、奏者一人一人の音の質まで操るようなものなのかも。もの凄く疲れそうだけど、もの凄く面白くて楽しいんだろうな。変人速攻を初めてやった時、しんどいけど面白いと言ってた影山。王様復活で、これから面白いことがもっと増えていくのかもしれない。バレーボールがもっともっと好きになっていくんだろうなあと思うと、見てる方もワクワクしてくる。

相手がいなければ試合が成立しないのは当然なんだけど、影山は何よりまず自分と戦ってるって感じがする。コートの中はよく見えてるけど、それ以外は観客も含めて試合中の影山にとっては存在すらしてないのかも。って思わせるような感じがいいなと思う。

それにしても月島へのトス一本で、飛雄くんの脱お利口さんを読み取る宮侑ってやっぱすごいのかも。

月島と影山のハイタッチはしそうもない関係は結構好きだ。どこを取っても相性が悪そうな二人で、多分お互いのことが好きではないと思うんだけど、コートの中ではお互いを理解しあい、多分リスペクトしてるし(渋々認めるって感じだけど)。でも適度な(?)緊張感がある。月島は影山のことを選手としては別格だと、多分思ってるんだろうけど、(そういうそぶりはみせないけどクレバーな人だから選手としての影山の力は冷静に判断できてると思う)だからと言って妙な遠慮などは一切なくてコートの中で普通に対等にプレーしてる(月島に限らず、烏野の選手はみんなそうだけど)。影山も月島には張り合う気持ちを持ってる(これまた月島に限ったことではないけど)みたいで、月島がいいプレーをするたびに侮れない、って顔をする。けど、この2人の関係は当分このままがいいな。


タイムアウト明けで、白帯にサーブを引っ掛けてしまった旭さん。応援団のため息を止めた冴子さんの良い仕事。
確かにああいう時のため息はなぜかみんなぴったり揃ってしまうから、意外に大きな音になってしまう。バスケの応援に行った時、ため息はNGで、と念押しされたことがあったのを思い出した。ため息はかなりテンションに影響あるらしい。

双子の片割れって、治のこと?お前なら出来る、ってなんだろう。速攻にコミットブロックというやつでつくのかな。
本気の試合でも、最善だと思えばぶっつけで初めてのプレーを試すことのできる気の強さと正確な技術を影山も持ってるから、何か日向をもっと生かしてチームメイトすらあっというようなプレーをやってくれないかな。