イエメンの報道を読んで コレラの流行

火曜日に、国連の人道問題担当の事務次長が、イエメンの危機的状況を安保理に報告したという報道があった。
去年のアメリカ大統領選でトランプさんが勝利して以降、その関連の報道がバンバン勢いよくページを占めて、そのせいというわけでもないんだろうけど、もともとシリア内戦に比べて扱いの地味だったイエメンの内戦の報道は、さらに目立たなくなったような気がする。

内戦終結のための交渉の報道が時折されていたけど、今回は一層悪化する国内の人道危機についての報道だ。

少し前に、イエメンでコレラの流行の兆しが懸念されるという記事を読んだ覚えはあるんだけど、火曜日の報告では、かなり深刻な状態になってるらしい。
2年以上続く空爆の直接の犠牲はもとより、港湾施設の機能不全などで、もともと生活必需品のほとんどを輸入に頼るイエメン国内では物資の不足の深刻さは、空爆が始まった頃からずっと言われてるけど、それに加えてのコレラの流行。
報道によると、1か月前には患者800人、死者34人だったのが、火曜日の報告では患者数約6万人、死者500に急増してるという。今後さらに患者数の増加が予測されてるらしい。
飢餓も深刻で、2500万人の国家で1700万人の食糧供給が不安定、うち680万人が飢餓に直面してるという。

政権側のバックについてるサウジアラビア主導の連合軍の2年以上続く空爆。サウジ側は、消耗戦の構えだと新聞で解説してた。1700万人が食料不足で680万人が飢餓、っていうのはその結果ってことだ。初の外遊でサウジアラビアと1100億ドルの武器取引をまとめてきたトランプ大統領。その武器の一部はイエメンへの攻撃に使われるみたいだ。大統領就任してすぐ1月29日に、イエメン国内で実施した、アルカイダ系テロ組織「アラビア半島のアルカイダ」への急襲作戦は、報道によって数にばらつきはあるけど、子供・女性を含む民間人の犠牲者が少なくても10人以上出たみたいだ。
4月の初めに、トランプ大統領はアサド政権が化学兵器を使ったことに対してシリア国内の政権側の基地にミサイル攻撃した。化学兵器で苦しむ子供たちの映像に心を痛めたイヴァンカさんの影響があったとも言われたけれど、自らの命令のもと、イエメンで殺された子供たちに想いを寄せることはないんだろうか。

物資のほとんどを輸入に頼る国が2年以上も内戦を続けることできている。