スピード感、といえばトランプさんが浮かぶけど

安倍信三首相の、憲法改正2020年施行目標発言に関して、自民党古屋圭司選対委員長が、『「党内の集約に何年もかけるわけにいかない。年内をめどに、どういう絞り込みをするかだ」と述べた』(東京新聞5月20日朝刊)そうだ。

安倍首相の発言は、憲法学者の多くが自衛隊違憲としているのが問題だとして、憲法9条の1項2項はそのま間に、自衛隊を明文で書き込むという提案だ。自衛隊が存在するという現状を認めて、憲法にその存在を書き込むことで違憲状態ではなくすだけで、何も変わらないという主張のようだ。古屋氏も同じようなことを講演で言及したらしい。
自民党憲法改正草案では、9条2項「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」を「前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない。」として、戦力不保持も交戦権の否定も除けて、9条の2として国防軍の保持を定めている。
安倍首相は、1項2項を残しつつ自衛隊を明文で書き込むという主張だから、2項を書き換えて国防軍の規定を置くという自民党の草案とは異なっている。

安倍首相の2020年という締め切りの設定に、古谷選対委員長は「スピード感を持ってやる必要がある」と語ったというけど、自分のとこの党で時間をかけて議論してきたであろう(多分)草案と異なる提言をしてまで、なんで2020年なんだろう。

急かされてじっくり考えることなんてできるわけがない。デイトレーダーの株の売り買いじゃあるまいし、国の基本法の改正を考えるのに、なんでスピード感が必要なのか、さっぱりわかんない。