NARUTOーナルトー 感想 サスケの償いの旅(2)

「本来ならお前は強制的に投獄される身だったから」と、旅立つサスケに、カカシは言った。
カカシによれば、サスケが免責されたのは、無限月読解術の功績と、6代目火影にカカシがなったこと、何より戦争の英雄ナルトの嘆願によるところが大きかったから。

里を抜け、木ノ葉を襲撃し3代目を殺した大蛇丸の元へ行ったことに始まり、八尾捕獲、五影会談襲撃、ダンゾウ殺し。暁への参加。
カカシが言うところの、強制的に投獄されるべき罪なら結構スラスラあげることができる。

五影会談襲撃は、サスケが意図した行動というより、オビトとゼツに仕組まれたものといった方が正確だろうし、暁に加入した件も、サスケの発言からすると、サスケ本人には多分暁のメンバーになったという自覚はないままだったんだと思う。とはいえ、状況から客観的に見ればサスケが暁のメンバーだろうと推測されるのも当然で、となれば自動的にサスケは国際的犯罪者の仲間入りってことになる。失敗したとはいえ、八尾襲撃は、何の縁も恨みもない人を襲って拉致したんだから、言い訳できない犯罪なんだろうと思う。
では、ダンゾウ殺しはどうか。
サスケは歴代火影たちに会った時に、「・・・ダンゾウも復讐としてオレが殺った・・・」といった。そう言った時の表情を見ると、ダンゾウ殺しに関しては、贖罪の意識はないように見える。
その気持ちはその後変わったんだろうか。ダンゾウもまた、里のシステムの中で必然的に生まれる影の部分を背負わされた一人の忍だったと、そんな風に思うことができるんだろうか。(そのように解釈するには、ちょっとダンゾウは、生臭すぎるような気はするけど)

 

旅立つ時にサスケが言った「オレの罪」とは、こういった強制的に投獄されるような罪のことだったんだろうか。それも当然あるとは思うけど、たぶんそれだけじゃないんだろうなあ、と思う。

 

個人的には、そりゃあないでしょう、サスケくん、と思ったのは、里を抜けたサスケを奪還するために、シカマルをリーダーに編成された小隊で木ノ葉の仲間が命がけで追ってきたんだというナルトに言った「・・・ご苦労なこったな」という一言。
イタチに煽られ、大蛇丸に操られての、結果的な里抜けだけど、これまで生きてきた中でできた繋がりを全て断ち切るということは(よくよく思えば木ノ葉の里よりも、今はなきうちは一族を選んだってことになるのかもしれないけど)、サスケにとって他を思いやる余裕はとてもない心の状態だったんだろうとは思うけど。
それでも、チョウジに始まり、キバ、ネジ、シカマルと、命を懸けた戦いを見てきた後の一言だから、そりゃあないでしょう、となってしまった。

繋がりを切ったつもりだったのは本人だけで、本当はずっと繋がっていたんだということに、サスケが気づいたとしたら、贖罪の旅はきっと長いものになるんだろうなあ、と思う。