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NARUTOーナルトー NO.590 お前をずっと愛している 感想(1)

イタチを殺して復讐を遂げた後、”イタチの真実”を教えられたサスケが、海に向かい鷹のメンバーに背を向けたまま、滂沱の涙を流すシーンは泣けた。サスケとの戦いのラストシーンでは、本当はあんな優しい顔でサスケのおでこをトンしてたんだとわかった時には、読んでるこちらももう涙が流れていたんだけど。次のページの涙を拭おうともしないサスケが、ただイタチを失った悲しみでいっぱいの、まるで幼い子供のようで、もうただただ涙が止まらなかった。(これまでの人生の半分をそのためだけに生きてきた復讐の根底がひっくり返されるような事実を知らされたサスケには、一言では表せないだろういろんな感情があっただろうとは思うけど)

それからいろんなことがあっての、このNo.590”お前をずっと愛している”

穢土転生のイタチが、解術して消えようとする最後に、あの夜の記憶をサスケに見せる。一族皆殺しに至るまでの過程、そし父母殺しの瞬間をイタチの視点から、幻術でサスケに追体験させる。覚悟を決めた父と母の最後の言葉。後に残していかなければならない、まだ幼いサスケへの父母の思いはどれほどだったか。イタチをここまで追い詰めてしまったことに対する悔いもあったかもしれない。イタチがこれから歩んでいく苦痛に満ちた人生のことまで思いやる父の言葉。互いを思う深い愛情を持ちながら、すれ違ってしまった親と子。
常に冷静で正しく強い忍であるイタチの、父母を手にかける瞬間に止めることができない涙と震える手に、こちらの涙も止まらなかった。

父との最後の約束は、サスケの成長を父母に代わって負うことだった。イタチにとってサスケは他の誰よりも愛する、何よりも大切な弟だったけど、父と約束した時から”父親”に代わる役割も果たさなければならなくなった。サスケは強くならなければいけないという事情があるにしても、イタチのサスケに対する行動があまりに苛烈で、そこまでやるか?と思ったこともあったけど、そこには”父親”としての厳しさもあったのかもしれない。

全てが終わった後、扉を開いて恐る恐る顔を出したサスケ。このコマに並べて描かれた、イタチの記憶を覗いた現在のサスケの顔は、扉の向こうから顔を出した7歳のサスケと重なるような幼い表情をしてる。
サスケの中にはあの夜から時が止まってしまった部分があるんだろう。

イタチが片手を伸ばしてサスケに近づいてくるから、てっきりまたおでこを小突くんだと思ってたらそうこなかった。お前のことをずっと遠ざけてきたというのは、そういうことかと、やっとわかった。
サスケに父母の最期を伝えて、イタチはここでようやく解放されたのかもしれない。そうして一番伝えたかった、本当に伝えなければならなかった大切なことをサスケに伝える。「お前がこれからどうなろうと おれはお前をずっと愛している」