NHKスペシャル「トランプ 混迷のアメリカ」をみて

今日放映されたNHKスペシャル 「トランプ 混迷のアメリカ」 という番組の中で、トランプ大統領の厳しい移民への姿勢の下で実際に不安な生活をする一家の様子が紹介されてた。

10年以上前に労働許可なしに入国してずっと建設現場で働いてきたメキシコ人男性の一家だ。ポーランド人移民の妻と、米国内で生まれたアメリカ国籍の3人の子供。トランプ大統領になってから、通りに面した部屋には黒いカーテンをかけ、家の奥の方の部屋でひっそりと暮らすようになった。外にもあまり出ないという。外出を避けてるのは彼だけでなく、不法滞在移民は街にあまり出なくなってるという。玄関の物音に、ポーランド人移民の妻がそっとカーテンから外の様子を伺っていた。捕まって強制送還されるのが怖いから決してドアを開けないという。彼が送還されたら、一家は収入の道が絶たれる。ひっそりと不安を抱えながらの生活。ナチスに怯えるユダヤ人の暮らしも当初はこんなだったのかもしれない。

雪の降る夜に、アメリカ・カナダ国境を徒歩で越えようとする難民の映像も見た。
報道されるトランプ大統領の激しい言葉の下の現実はこんなだったのか。労働許可のない移民、不法移民と言われる人たちの間に不安が拡がっている、ということの現実の一端を実際に映像とはいえ目の当たりにして、ショックだった。

安い賃金で働く不法移民をアメリカもいいように使ってきた。アメリカの国内総生産の3%を彼らが支えているという。

番組では、元ゴールドマンサックスで働いていたというジャーナリストが、トランプ大統領が不動産王になれたのウォール街の資金があったからこそ。金融危機の後オバマ大統領の元で強化された規制をウォール街とトランプ大統領は緩めたいけど、そんなことをしたら、またギャンブルのような商品が出てくる、というようなこと(正確に覚えてない)を言っていた。
トランプ大統領になってから株式市場は高値を続けているという。
不法移民に職を奪われたという不満を抱えるトランプ支持者も、その不法移民も敗者で、トランプ大統領が敵視していたウォール街が勝者になってる。トランプ大統領の基本が、ウィンウィンではなくウィンルーズだとしたら、その通りになってるみたいだ、今のところ。