普段愛国心という言葉は使わないけど

森友学園問題を最初に知ったのは、羽鳥さんのモーニングショーで特集された時だった(たぶん)。約9億円の国有地が、8億値引きで約1億円で売却された問題として扱われる中で、この学園の幼稚園で行われている、特色のある教育も紹介された。そこで、教育勅語を暗唱する園児たちや、運動会の宣誓で、「安倍首相頑張れ」と声をそろえる子供たちの映像を見たとき、最初、これはなにか笑えないギャグか何かなのか?と思った。


問題が大きくなってから、これまで支援してくれてた人たちが手のひらを返すような態度になったと、籠池さんは恨み節だったけど、籠池さんの教育理念に賛同する人たちは今、この問題をどうみてるんだろう。
籠池さんの証人喚問の翌日の国会で、参考人として出ていた官僚たちは、政治的配慮はなかったと明言したけど、異例がここまで重なると何か事情があったとしか思えないほど、異例づくしらしい、小学校新設の認可と土地取得問題。官僚は否定したけど、もしも実際は裏に忖度があったんだとしたら、それは時の権力者という具体的な存在によるものなのかなあ。それとも、籠池さんの教育理念に賛同する勢力のハッキリと目には見えない後押しが、忖度を誘う背景の背景くらいに存在してたとしたら、なんだか薄気味悪くなる。よくわからないものって、気持ち悪ちと怖いが半々で、薄気味悪い。


今日の東京新聞一面に、2018年度から教科化される小学校の道徳授業で使われる教科書の初検定についての記事が載ってた。
道徳を評価される教育を受けた子供たちは、どんな風に育っていくんだろう。そもそも道徳ってどう評価するんだろう。


先日行われた外国人特派員協会主催の籠池氏の会見を見ていて、愛国心のある子供を育てるというのはどういうことなんだろうとちょっと考えてしまった。そもそも愛国心とは、どういう心持ちなのか、考えたことはあまりないのだけど。
でも、この間NHKスペシャルを見ていて、愛国心という言葉が頭に自然と浮かんだシーンがあった。去年の12月に政権側が完全掌握したシリアのアレッポの特集番組で、反政府派支配地域にたった一つだけ残った病院で働いていた1人の小児科医の映像が流れた場面だ。彼は、ベテラン医師たちが家族の安全のために次々に避難していく中、空爆で即死するまで病院に残り、いつも優しい笑顔で子供たちの治療に当たっていたという。
シリアの未来を背負う子供達は守らなければならないと、子供達のために残ったのだという説明を聞いた時、真の愛国者とはこういう人のことをいうんだろう、と思った。
国の未来を背負う子供達のために自らの命を賭してやるべきことをやる。彼にとってのシリアとは、どういう存在だったんだろう。