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ハイキュー!! 第245話 鮮烈 感想

ハイキュー!!の事

タイトル通り鮮烈だった。ユース合宿で、星海くんは日向より跳ぶスパイカーで、技術もあってオールラウンドにこなせる選手だということは描かれてたけど、今回ブロックにレシーブにサーブにスパイクに、文字通り八面六臂の活躍をお披露目してくれた。特にスパイクは、ブロックの上からの強烈な一発に、ストレートキワキワのコース狙い、フェイントにブロックアウトまで、日向のためのお手本ですかと言いたくなるくらい。

影山くんといえば、「セッター魂」Tシャツが浮かぶんだけど、今回のお買い上げもその系統なんだろうか。「根笑Tシャツ」といい「エース心得Tシャツ」といい、一体春高売店には他にどんなTシャツが売られてるんだろう。
影山くんが千円札握りしめて、ちゃんとお買い物してる。ハイキュー読みはじめて結構になると思うんだけど、ここにきてもバレーボールをしてない日常姿の影山くんは新鮮だ。
新鮮と言えば、影山くんが山口と普通に会話してるのもあまり記憶にない。ちゃんと普通に話してるのがなんだか嬉しい。
今の3年や2年生が卒業しても、山口がいれば影山たちの代もうまくやっていけそうな気がする。ネガティブ思考だけどしっかりしてる谷地さんもいるし。
ハイキュー!!がそこまで連載するかどうかわからないけど、影山3年のチームも見てみたい。


星海くんの取材嫌いの理由は、今回の試合後のインタビューのやり取りを見ると、なんとなく想像出来る気がする。
「小さいことはバレーボールに不利な要因であっても不能の要因では無い!!」
こんな風にはっきり言いきることができるようになるまで、どれほど練習してきたんだろう。(自意識過剰と突っ込まれてすぐごめんなさいしちゃうとこはご愛嬌だけど)

ハイキュー!!」を読む前は、バレーボールが残酷なほど「高さ」を求める競技だということを知らなかった。世界と比べれば180超えてたって小柄、というのはその通りで、オリンピックの男子バレーを見て、高さとパワーが世界の標準なんだということは少し分かった気がする。リオには出られなかった日本男子が、世界との差を埋めるためには、山の中から2メートルを探し出すしかないのか、それとも他にもやれることがあるのか。現状の男子バレーボール界を追ってるわけではないからよくわからないけど、世界に向かって星海くんのようなセリフを、日本代表の監督が啖呵切ったらかっこいいだろうなあ、と思う。

星海くんのお守役みたいな6番くんによると、星海くんが一番嫌なのは「小さいから負けた」と言われることらしい。過去にはそんな風に言われたこともあったのかもしれない。
星海くんは「小さいのに」みたいに言われることは嫌だと言いながら、一方では、「もっとびびった顔しろってんだ」という。確かにこじれてる。
宮城の1年生選抜合宿で、鷲匠監督が「高さ」への飢えについて、「意識していようといまいと ポジティブなものだろうとネガティブなものだろうと 絶対にそれはあるんだ」「俺たちに体格の代わりに与えられたものこそ その”飢え”なんだよ」と言ってたのを思い出す。
星海さんのこれまでは、まだ描かれてないけど(描かれるかどうかもわからないけど)、高さに焦がれた時はきっとあったんだろうと想像してしまう。
ハイキュー!!の初期には、高さへの”飢え”を日向に感じることがよくあったけど、ここのところはあまり感じることがなかったので(合宿乱入時には、その辺が描かれることをちょっと期待してたんだけど)、この先その辺が描かれるといいなあと期待してます。

 

星海くんを見る日向の後姿に、菅原さんはちょっと心配気味。日向の表情は最後までわからない。(日向の後ろ姿出現率は結構高いような気がする)2メートルというどうにもならない条件では、自分とはまるで違うものとして認めるしかないけど、同じ条件下で自分よりずっとすごいプレイを見せつけられたら?っていう心配はわかる。

最後に日向が見せた笑顔を見ると、それは杞憂だったみたいだけど。
でも、菅原さんが言うような意味ではないにしても、星海さんのプレイは、日向にとってはショッキングなものだったんだとは思う。

基本的なバレーボール技術がまだまだ下手くそな部類に入るだろう日向が、今のとこかなりプライドを持っていることは「跳べる」ということだと思う。そんな日向の目の前の小柄な選手は、自分よりも跳んでいて、プレイのレベルも段違いだ。その事実が、ショックでないわけはないと思う。それでも、ここに来れてよかった、とすぐに笑って言えるのが日向の伸び代なんだろうなあ。(そんなに単純な表情ではないとも思うけど)影山くんもそれを見て、戦闘モードな目になった。


初日終わって、改めてこの先が楽しみになってきた。