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ハイキュー!! 第242話 繋がれるチャンス 感想

最後の1点は激しいラリーになった。ボールが拾われるたび、オアーッと声を上げてしまう観客二人の反応、わかるな。あと1点で、こんなラリーされたら、全然知らないチームだとしても見入ってしまう。

ラストはエースの一発で綺麗にゲームをしめて、スコアは25・23、25・23のストレート勝ち。何だか、レギュラー半分が1年生の初出場(このチームとしては)チームとは思えない、優勝はないけど春高常連みたいな強豪校っぽい勝ち方に見える、気がする。
『影山は通過点て言ったけど 俺はやっぱり「とうとう来た」って思っちゃうよ』って言ったけど、コートを出ていく烏野の姿はけっこうみんな余裕って感じで、1回戦は、とうとう来た「通過点」くらいなんじゃないですか?菅原さん。


応援にきた烏野の元キャプテン2人は、無言でラリーに見入ってた。この二人は、多分強豪のはずの烏野に憧れと期待を込めて入部してきたはず。小さな巨人は日向が小5?小6?の頃、高2だったはずだから、5〜6年前の話、多分。その頃烏野は一番強かったというんだから、やっぱりこの二人は強い烏野に入ったつもりだったんだと思う。でも、現実は想像とは違った。小さな巨人が卒業して、烏養監督がいなくなって、断崖絶壁を落っこちるようにチーム力が急降下してったのかなあ。
指導者なし、やる気のある顧問なし、OBから引き継いだ伝統なし(この辺がよくわからないとこなんだけど、練習試合を組むのもままならないというような描写があったから、多分強かったはずのOBたちからの支援もなかったんだろうと思う、なぜか)の公立校の部活ってそんなものなのかなあ。その辺はよくわからない。
でも、もしそうだとしたら、この二人の元主将が、そんな中で、バレーを真剣にやってなかったとは思わないけど、どこか受け身の、諦めに近い気分の中、多分最初入部する前に抱いていただろう夢を見ることは、もうなかったんじゃないかと思う。
大地さんの1年の頃の回想で、足に木のつるのようなものが次第に絡まってくる恐怖が描かれていたことがあった。大地さんたち3人は、3人でそれこそ手探りで、日々の練習の小さな工夫から始めて、元主将のいう「準備された心」を2年間保ち続けたんだと思う。
最後のラリーを黙って見つめていた2人は、もちろん3年生3人の成長振りとこれまでの忍耐に思いを巡らしてはいるんだろうけど、同時に心のどこかでちくっと痛みも感じてたんじゃないかなあ。


田中さんの打った、木兎さんみたいなインナースパイク。観客も目を見張り、解説者にも「イイコース」って褒められてたけど、相手リベロに拾われてしまった。打った本人はしょんべんスパイクだ、と全然納得できてないみたいだ。でも、ネットにも引っ掛けずいいコースに決まってはいる。これまでの練習の成果が出始めてるように見える。この先の試合のどこかで、スパイクもサーブも当たり始める田中さんが見られたら、ちょっと嬉しいかも。(しょんべんスパイクって意味わからなくて検索してみた。軽くてスピードもないスパイクを指すみたいで、女子はわからないけど、男子バレーボール部ではそれなりに使われてる単語みたいだ。)


基本的に、北一でこっぴどい経験をした影山くんが変わっていく話が読みたくてハイキューを読んでるので、準主人公が、わりとほっぽらかしにされることが多い(気がする)のは、ちょっと気にくわないところではあるし、チームの一体感もあまり感じられないような気がすることもあるんだけど、今回、旭さんがラストを決めた後、中央の旭さんに向かって5人のメンバーが駆け寄ってくシーンは、チームなんだなあと改めて感じられて良かった。
そういえば、伊達工との練習試合で戴冠式までしたんだから、一試合とまでは言わないけれど、せめて1セット分くらい影山目線の試合展開をやってくれないかなあ。