二つの国家、確かに実現してないけど

15日(水)トランプ大統領とイスラエルのネタニヤフ首相が会談。

トランプ大統領は、大統領就任前から親イスラエルで、去年年末の、パレスチナ自治区内でのイスラエルの入植活動を非難する決議を国連安保理が採択した際も、「拒否権を発動すべき」と反対を表明。でも、先日「入植は和平にとって良くない」と方向転換した発言の記事が新聞に載っていた。
報道によると、今回の会談では、ヨルダン川西岸などでの入植地拡大については「少し控えてほしい」とイスラエルに自制を求め、エルサレムへの米国大使館移転については「実現できればうれしい」と述べただけで具体策はなしだったみたいだ。
入植問題については、ネタニヤフ首相は、「われわれがこの問題で常に衝突していくことはない」(毎日新聞)と述べたという。ギクシャクしてたオバマ大統領の時とは違うらしい。

入植問題とエルサレム大使館移転問題はとりあえずいいとしても、問題は「2国家共存にこだわらない」とした点だという。オスロ合意に始まった和平へのプロセスの中で、これまでの歴代の米政権がイスラエルパレスチナ問題の唯一の解決策としてきた「2国家共存」からの方針転換を示唆する発言だという。一つの国家でも、二つの国家でも、両者が満足する形ならこだわらない、ということみたいだけど、具体的な代替案が出されたわけではないようだ。
1993年のオスロ合意から、今年で24年。未だに実現しないパレスチナ国家。
年末にケリー国務長官(当時)が国務省で行った演説の中で、イスラエルの入植活動がパレスチナとの2国共存を目指す和平交渉の妨げになってると批判した。双方に妥協が必要なんだろうけど。ネタニヤフ首相によれば、ユダヤ人国家としてのイスラエルパレスチナ人が認めることと、イスラエルが西岸全域の治安維持の権限を維持する事、この二つはイスラエルにとって譲れない前提だという。この二つが譲れなくて、二つの国家にこだわらないとなると、この二人が見てるゴールはどういう姿なんだろう。