メディア批判するトランプ大統領の記事を読んで

トランプ大統領の出した、入国制限大統領令を巡る混乱が続いてる。法廷闘争がどうなるかわからないけど、どっちに転んでも混乱がすぐにおさまるってことにはならないんだろうな、多分。
大統領令を受けて3日にとりあえず無効にされた6万人分のビザが、4日には大統領令の一時差し止めが当面続くことになり再び有効になったという報道を見ると、実務の現場の混乱はどれほどのものなんだろうと思う。何より、6万人(実際影響を受けてるのはどれほどの数なのかわからないけど)分のビザの当事者にとっては、混乱、なんて言葉一言ではとても言い表せないだろう状況にあることは想像できる気がする。妻子が待つアメリカへの入国を2年越しで実現するって時に空港で止められてしまったあのシリア人男性はどうなったんだろう。


月曜日、トランプ大統領は、メディアが世界中で起こってるテロについてちゃんと報道してないと批判したみたいだ。どこにその根拠があるのかはわからないけど。入国禁止の大統領令が司法の場に持ち込まれ、世界中から批判を浴びてる。トランプ大統領は、メディアがテロを過小に報道するという批判をすることで、海外からのテロの脅威が本当はもっと高まってるのだと国民に思わせたい、という意図があるのだという見方もあるみたいだ。

よく名指しで批判されるNYタイムズが、ホワイトハウスの発表した2014年9月から2016年12月の間に起きたテロ78件について、各事件について、自紙でどう報道したかをまとめた記事を早速掲載してた。
政府のリスト78件中、全く報道しなかったのは 7件。 71件はちゃんと事件を伝える記事を掲載していた。いくつかは通信社の記事だったけど。
大統領が、テロの報道が過小だと批判し78件のテロ攻撃のリストを発表した。それに対して、事実は違うと、78件の報道記事を並べて見せたNYタイムズ紙。
ただ気がかりなのは、アメリカ人の7割近くがマスメディアを信じないという調査結果があることだ。根拠がないことを主張する傾向があるように見える大統領に対し、きちんと事実に基づいた記事を出すことで対抗してるように見えるメディア。今はマスメディアを信じない側についてる人々が、メディア側の地道な事実の報道の積み重ねで、いつか態度を変えるということはあり得るんだろうか?