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NARUTOについて

ここのとこ「NARUTO」にはまって何回か感想を書いているのですが、「NARUTO」という物語がどういう物語なのか書いたことがないので、ちょっと書いてみます。

週間少年ジャンプで長期にわたって連載していた「NARUTO」は、忍びの里を舞台にしたナルトという一人の少年の成長記、です。舞台は、ドラマや映画に出てくる戦国の群雄割拠の頃の日本をイメージすると近いような気もしますが、テレビ(ついてるのは見たことがありません)やベッド、ラーメン屋さんなどが出てきたり、服装も現代っぽいのが混ざったり、あえて何時代!っていう主張はないみたいです。

物語の世界は5大国とその他の小国に分かれていて、5大国はそれぞれ軍事部門として隠れ里という名の自治体のような地域を各国1つ抱えている、というイメージです。だから里は全部で5つです。里にはそれぞれ長がいて、影という名称です。例えば火の国には木ノ葉隠れの里という里がありますが、その長は、火影、と言います。
で、ナルトは木ノ葉隠れの里の少年です。

基本的に、主人公が多分10歳くらいの頃から16、7歳の少年になるまでの物語ですが(全72巻中の69巻まで読んだ段階ではそのくらいです)、舞台になる木ノ葉隠れの里の草創期まで遡った因縁が出てきたり、過去の戦争や大きな事件の幾つかが、現在進行の物語に絡まってくるので、自然と年表でも作りたい気分になってきます。登場人物も驚くほどたくさんいるので、こちらも家系図を含めた相関図を作りたくなります。まだ作ってはいませんが。

物語は主人公のナルトが、忍びの修行をしながら火影を目指す、というのが主軸です。が、忍びの修行だけで、これだけの長編にはなりません。つかの間の平和な時代に見習い忍者としてスタートしたナルトの世界が、物語の進行とともに段々きな臭くなっていきます。最終的な目標がどこにあるのか不明な謎の組織「曉」との戦いを交えながら、進んでいきます。
ナルトのライバル(と一口に言っていいかどうか、判断にちょっと迷いますが)ポジションにサスケという少年が出てきます。ナルトとサスケは同じ木ノ葉隠れの里に属しています。2人はともに家族なし、一人きりで生きてるという共通点があり、同年齢で、忍者学校の同期でもあります。卒業後は、同じ任務班に所属し、時に対立しながらも徐々に仲間意識も芽生えていきます。
が、ある時、サスケはサスケの理由で、自ら、故郷とのつながりを全て断ち切ります。
彼には彼の物語があり、つながりを絶った後、こちらはこちらで進みますが、彼の物語にも、謎の組織「曉」が絡んできます。
ナルトの物語とサスケの物語は同時並行で進行していき、「曉」を媒介にするように、2人の物語は時にクロスオーバーします。そして終盤ラストに向かって、2人の物語は再び混ざり合うのです。並行して走る2本の道が合流して1本の太い道になる感じですね。

ナルトの方の物語はどちらかというと巻き込まれ型で、暁を中心とする外部の組織による攻撃や動きに、その都度対処していく形で進む、道に例えるなら結構曲がりくねった道ですが、ナルト本人は、一貫して火影になる、自分の忍道は曲げない、という真っ直ぐを貫きます。
一方のサスケの物語は、復讐の物語として物語自体はまっすぐブレません。が、サスケ本人は、はたから見ると結構考えや態度をコロコロ変えるなあ、と見えないこともない状態です。物語の軸とその物語の主人公自体の軸が、2人それぞれねじれまくってるように見えるのが面白いところです。

サスケの物語は、一族皆殺し事件に始まります。物語の進行上は過去の事件という扱いですが、回想や記憶として、この事件は何回も描かれます。7歳か8歳(多分そのくらいの年齢だと思います)で、サスケは父母を含む一族を皆殺しにされます。学校から戻ったサスケは、いわば第一発見者です。道に焦がる一族の死体、家では父母の死体を直接目にしてしまいます。父母の死体の傍らには、大好きな5歳違いの兄が立っていました。一族殺しの下手人は、兄だったのです。ここからサスケの復讐物語が始まります。
うちは一族虐殺事件(サスケの一族は「うちは」と言います。うちはサスケです)は、途中でその真相が明らかになり、結構びっくりします。