読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

池上さんの番組を見て思い出した

テレビ東京で今夜放送された池上彰さんの番組の中で、中東やアフリカで誘拐された人質の身代金・解放交渉をビジネスにしている交渉人のインタビューの場面があった。その中で、2015年1月イスラム国に殺害されたジャーナリストの後藤健二さんの名前が出てきた。池上さんが、友人の後藤さんが殺されたのは何故だと思うか、その交渉人に尋ねたのだ。一般論としてという形で、その交渉人は、交渉が政治目的になると人質は殺されることが多いと言った。
人質ビジネスについての著書がある専門家にもインタビューしていて、その専門家は、日本政府がイスラム国との戦いに2億ドルの支援をすると発表したことが、後藤さんの殺害につながったのではないかという見方をしていた。
池上さんが、彼女の見方ですが、と繰り返し言ってたのが印象的だった。
我ながらショックだったのは、この事件のことをよく覚えていなかったことだ。


後藤さんと湯川遥菜さんがイスラム国に拘束されたのが2014年の8月から10月。明けて2015年1月20日、日本政府に二人の身代金2億ドルを72時間以内に支払うよう要求する動画がネット上に公開された。
1月24日には、湯川さんとみられる遺体の写真を持つ後藤さんのビデオがネット上で確認され、2月1日には、後藤さん殺害のビデオ映像が動画サイトに投稿された。

専門家が言った「2億ドルの支援」は、安倍首相が、2015年1月17日にカイロで発言した人道支援2億ドルのことだと思う。日・エジプト経済合同委員会で安倍首相が行ったスピーチの中で、『イラク、シリアの難民・避難民支援、トルコ、レバノンへの支援をするのは、ISILがもたらす脅威を少しでも食い止めるためです。地道な人材開発、インフラ整備を含め、ISILと闘う周辺各国に、総額で2億ドル程度、支援をお約束します。』といった。
後藤さんらが殺害された後、この発言がイスラム国を刺激したのではという指摘が一部でされていたけど、その後どう検証されたのか、記憶にないから調べないと分からない。
当時安倍首相は、人質事件の責任について「最高責任者である私にある。その責任を引き受けるのは当然だ」と述べた、と新聞にあったけど、自民党高村正彦副総裁は、「日本政府の警告にもかかわらずテロリストの支配地域に入ったことは、どんなに使命感があったとしても、勇気ではなく、蛮勇と言わざるを得ない」「意志を継いで後に続く人たちが細心の注意を払って、蛮勇にならない行動をしていただきたい」「後藤さんは『自己責任だ』と述べているが、個人で責任を取り得ないこともありうることは肝に銘じていただきたい」と2月4日に発言してる。

今読んでも、冷たい発言だと思う。
もしかしたら日本国民というだけじゃ政府に無条件で保護してもらえないのかもしれない、と思う。