オスプレイの飛行が再開された

オスプレイ沖縄本島北部沿岸で『墜落』したのが、13日(火)午後9時半頃。

それから1週間経たない19日(月)、沖縄でオスプレイの飛行が再開された。


このオスプレイの事故について、米軍は「沿岸浅瀬に着水」、防衛省は「不時着水」と表現していた。米軍が、不時着と墜落をどう定義してるのか知らないけど、テレビのニュースで映った、大破した機体の残骸らしきものを見る限り、どう見ても墜落したんだろうなあ、と思う。
そもそも米軍は、米軍機事故で「墜落」という表現を使うこと自体少ないらしい。
2015年5月のハワイでの、オスプレイの機体炎上、乗員2人死亡の事故も、「ハードランディング」という言葉で説明したという。米軍は「不時着」としてるけど、今回は洋上での事故とは異なり、沿岸での事故で機体の状況が確認できたから、沖縄県は、県の統計資料上「墜落」に分類記載することを決めたという。

今回「墜落」したのは沖縄だったけど、オスプレイの問題は沖縄だけのものじゃないみたいだ。
米軍普天間飛行場に配備されてるオスプレイは、MV22の24機。輸送が主力で2012年配備。
横田基地には来年から空軍用のCV22が配備予定。これは主に特殊部隊の訓練に使われるらしい。『東北や中部の山間部での夜間低空飛行など、より実践的で高度な訓練も予想される』(東京新聞)という。
2018年度からは陸上自衛隊が17機導入、佐賀空港への配備を計画。その他にも、陸上自衛隊木更津駐屯地で、来年1月から機体整備が始まる予定になってるという。

 

13日の夜の事故発生後の新聞報道によると、17日には、米軍側から日本政府に、沖縄本島近くの伊江島補助飛行場に駐機してるオスプレイ1機を、所属の普天間飛行場まで整備のために飛行させたいとの打診があり、政府は、再開には、事故原因に関する詳細な説明と安全確保が必要としてる、とあった。18日に政府関係者が明らかにしたところによると、在日米軍は、整備のための1機の飛行を19日に実施する方針を日本政府に伝え、オスプレイの飛行の全面再開も打診。日米両政府間で、その1機については飛行させる方向で調整する一方、日本政府は早期の全面再開には難色を示したという。
でも、19日、在日米軍が明らかにしたところによると、16日には、在日米軍は、飛行再開の意向を日本政府に伝達していたらしい。

19日に飛行したのは、整備のための1機なのかと思いきや、『複数機が飛行場から離陸するのを共同通信が確認した。』日本政府の難色はどうした?


防衛省の発表によると、今回の事故は、夜間空中給油の訓練中、オスプレイのプロペラが給油機のホースと接触し、損傷。回転するうちに損傷が大きく飛行が不安定になり、『パイロットが意図した浅瀬に不時着した。』(東京新聞)のだという。
在日米軍は、全機体の飛行安全上の重要箇所を確認、問題は発見されなかった。その他、搭乗員全員に緊急時の安全手順についての集合教育実施。
機体の安全は確認されたから、19日午後から空中給油以外の飛行を再開する。と、19日に発表された。

その発表通り、19日から飛行が再開されたわけだ。

早期の全面再開に難色を示していたはずの日本政府は、事故の原因、状況についての米側の説明に納得してるのかといえば、『防衛省自衛隊の専門的知見に照らし合理性が認められる。空中給油以外の飛行再開は理解できる。』(東京新聞)というから、納得してるんだろう。
15日に開かれた自民党の国防部会などで、与党自民党からも、オスプレイの事故について懸念の声が上がってるらしい。
陸自も夜間の給油訓練を行うのか、という自民中谷元防衛相の質問に、防衛省幹部は「具体的な訓練内容はこれから検討する」という返答。やらないとは言ってない。
政府は納得してるみたいだけど、国民のひとりとしては納得できない。

17日には、名護市辺野古で反対派の抗議集会。19日には、国会周辺で、飛行再開に抗議する集会やデモが相次いで開かれたという。


結局、『安倍首相は原因の徹底的な究明を求めるとしていたが、「抑止力の向上」(稲田防衛相)を優先させ再開を了承した。』(東京新聞
在日米軍トップのニコルソン沖縄地域調整官は「安全性と信頼性に米軍は高い自信を持っている。そのことを日本国民が理解することが重要だ」との談話を発表した』(東京新聞

理解と言われても、不時着と墜落の言葉の解釈の段階で、結構理解に苦しんでしまってるからなあ。
機体自体に問題はないといわれるのもかえって不安になる。乱気流なんてよくあるし。(多分)
でも、それよりも、原因の究明と再発防止を徹底する前に飛行再開しなきゃならないほどの、抑止力の向上が必要な状況なら、そっちの方をもっと説明してほしい。