アニメ ハイキュー!!烏野高校VS白鳥沢学園高校 10話 コンセプトの戦い 感想

勝った。21・19。フルセットを戦い抜いた。

日向のサーブから始まったラリーは、全員ファーストテンポのシンクロ攻撃の中で日向がバックアタックを決めて終わった。

このラリーの中で、一試合かけて月島が仕掛けたブロックの罠に、牛島はかからなかった。この試合初めて3枚ブロックがしめたストレート側ではなく、クロスに打ち抜いた。ここで月島と日向が、牛島に頭を押さえつけられるシーンが入るのは原作のまま。
選手としての一人一人の力では、烏野と白鳥沢には圧倒的な(多分)差がある。だから、足し算ではなく掛け算で、常に数の有利を作り出す状況を作り出して戦った。
押さえつけられた二人を助けに来るのが、田中さんと3年生2人。原作は静止画だから3人が一度のに牛島を持ち上げようとするんだけど、アニメでは大地さん、旭さん、田中さんと1人づつ入る演出で、コート上で実際にボールがつながれるシーンとシンクロしてわかりやすかった。原作読んだときは、影山くんが1人だけ入ってないことに若干の違和感もあったんだけど、牛島の手は2本しかないし、と言って持ち上げる方に1年影山ってのも微妙だなあ、と、アニメ見て思いました。

ラストのシンクロ攻撃。カメラワークっていうのがアニメーションにもあるんですね。日向がファーストテンポでみんなに紛れるのも、そこに影山くんがボールを出すのも、アニメーションならではのスムーズさとアングルの格好よさに、結果を知っているにも関わらず、息を止めて見入ってしまった。

原作では、影山がボールを上げた瞬間の次に、ボールを見つめる日向の顔とそれを見つめる鷲匠監督の顔のコマが挟まれて、日向が打つ瞬間のコマが来る。日向と鷲匠監督の対決って感じがわかるシーンで、それは静止画ならではのシーンだったと思う。

日向の打ったボールが落ちるまでの時間と、静まり返った観客席。審判の笛が吹かれて一斉に歓声が湧き上がるまでの緊張感。笛が鳴って、3年生は涙してガッチリと抱き合うんだけど、対照的に1年3人はつったったまま。すぐに先輩たちが来て、文字通り3人をもみくちゃにするんだけど、喜び方に温度差がある分、これま重ねてきた時間が表れているようで、印象的なシーンでした。

アニメの白鳥沢戦を最初に見た時、天童さんの声と喋りが自分の中のイメージとかなり違っていて、回を追うごとに慣れてはいったんだけど、最後まで若干の違和感は残っていた。
けど、今回の牛若と並んでのストレッチのシーンで違和感は綺麗さっぱりなくなった。高校でバレーをやめるという天童さんの、普段と変わらないマイペースな調子が自分の頭の中の天童さんと完全に一致した気がする。
天童さんがなんでバレーをやめるのか語られないけど、いいキャラだったし、ゲスブロックとかも含めて、もう少し説明みたいなのがあってもいいかなと、原作読んだときも今回のアニメのシーンでも思った。


エンディングテーマが流れる中で、東京予選ののぼりが映され、音駒と梟谷のメンバーが登場。今回が最終回とは思えない終わり方だなあ、と思いながら見てたら、まだ続きがあった。
影山に全日本ユース強化合宿召集がかかったと知らされ、影山の??って感じの表情で終わる。
どう考えても次のシリーズに続くとしか思えないラストシーンだったんだけど、どうなんだろう。これで、次はないとしたら、なんかすごく変、としか言えない。

古館先生は、敗者のエピソードを描くのがうまいなあと思う。今回の白鳥沢戦でも、原作では、学校に戻ってのミーティングの最後に牛島が、1、2年生全員に言葉をかけていくシーンがあるんだけど、これがけっこう感動的で思わず涙するとこだったんだけど、今回省かれてた。”自分のことしか興味がなさそうな若利くん”のイメージがひっくり返る、いいエピソードだったんだけど。それはすごく残念だった。