読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「ちはやふる」第33巻を読んで

ちはやふる」を初めて読んだのは、何年か前に、京都嵐山の時雨殿という百人一首ミュージアムに行った時だった。突然の雷雨になって出るに出られなくなり、そのミュージアムの1階の片隅の本棚にあったのを、子供と2人で順番に読んだ。雨がやむまでの暇つぶしだったんだけど、面白くて、それ以来単行本を買っている。

で、もう33巻かあ。「ちはやふる」に限らないんだけど、最近の漫画って、昔に比べてひと作品あたりの巻数が多いような気がするんだけど、どうなんだろう。(大河ドラマ的な「ベルサイユのばら」で10巻くらいだった覚えがある。)
(子供時代を除けば)千早たちが高1の頃からの物語だから、この巻の高3の7月まで2年と4ヶ月の時間軸で33巻。

ガラスの仮面」が49巻で、長いなあと思ってたんだけど、あれは巻数の問題じゃないかもしれない。

 

ちはやふる」は主人公3人の恋愛も絡めつつ、でも中心はかるた。どこまでいくのかわからないけど、高校生の部活漫画と言っていいと思う。
33巻は、高校のかるた全国選手権個人戦決勝まで。団体戦で千早に負けた新が個人戦でどう戦うかを軸に、それぞれの高校のかるた部部員たちの成長ぶりが描かれている。

新は、幼い時から競技かるたの名人を目指してきた、安定したぶれない強さのかるた。でも、それではこれ以上強くなれない。今回の個人戦は、新にとって、心の中に常に軸として持っていた、子供の頃の千早たちとの温かい優しい思い出のかるたと決別する戦いでもあったようだ。千早に負けたのがそのきっかけになったんだろうけど、かるた部を作った時から、心のどこかで安定を破らなければさらに上にはいけないと感じてたみたいだ。
才能の上に努力も惜しまない新が、自ら現状の強さを捨てて、さらに強くなろうとするのを感じて、ずっと1人で戦ってきたクイーンも、変化を求め始めた。

才能があって努力も惜しまない。やっぱ、新くんいいなあ。と思った33巻でした。