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南スーダンの記事を読んで

今朝の新聞に、「南スーダン戦闘拡大 1週間で60人死亡」という記事が載っていた。政府側は、マシャール前副大統領の勢力が、政府軍兵士11人、民間人28人を殺し、マシャール側も21人死亡と発表した。民間人を焼殺してるとも非難。マシャール派は、残虐行為は政府軍兵士たちの方だと反論してるという。


先日の国会の質疑で、南スーダンのジュバで7月に起きたことは戦闘なのか衝突なのか、防衛相と野党の間のやり取りをきいてて、そもそも7月に何が起きたのか、それ以降どうなってるのか、新聞で探してみた。

ニューヨークタイムズの記事によると、

  7月7日(木)の夜8時頃に、検問所で政府軍とマシャール副大統領の勢力が銃撃戦を起こし、政府軍兵士5人が死亡したという。双方とも相手が先に発砲したという主張。同じ日にジュバ市内でアメリカ大使館の武装車両も銃撃を受けたけれど、関連は不明。翌金曜日には、大統領宮殿の外で、政府軍とマシャール派の間で銃撃戦が起き、150人死亡した。(数字は未確認情報らしい)
日曜になっても引き続き市内では銃撃戦が起きていたという。軍用ヘリからの攻撃や重火器による交戦が、国連PKO部隊の基地の近くでもおきたという。難民キャンプも砲撃された。PKOの兵士が2人死亡。11日(月)に、キール大統領とマシャール副大統領の間で互いに停戦が呼びかけられたという。この間の死者は数百人に上るという。


  8月中旬に国連安保理は、近隣諸国からのPKO部隊4000人の増派を決議。南スーダン政府は、これを拒否。(昨日見たテレビの報道番組でも、政府軍兵士の間に国連への敵意があるというようなことがレポートされてたけど、記事にも同様のことが繰り返し書かれてる。)
9月のはじめになって、あちこちからの圧力もあり、ようやく南スーダン政府は、国連の追加 PKOの受け入れを認めたという。

  10月に入ると、南西部での両勢力の衝突の報道や、反政府派が住民をトラックごと焼殺したという記事もあった。政府軍の発表は、反政府派が否定するし、反政府派の発表は政府軍が否定する。でも、10月6日の記事で、アメリカ、EU,近隣諸国などが、南スーダンに停戦を遵守すべきと言ってるというのがあったから、少なくても停戦状態というわけではないみたいだ。
そのあとも、南スーダン政府が、住民保護のためにPKO部隊に自由な移動をさせるという約束を果たしてないとか、増派の受け入れも果たされてないという記事。南スーダンを逃げ出したマシャール前副大統領が隣国で武装闘争のために勢力の立て直しを図ってる(今は治療のため南アフリカにいるらしい)という記事などを読むと、とりあえずジュバ市内は落ち着いてる、のかもしれないけど、ものすごい緊張の上にあるぎりぎりの均衡状態って感じがする。

 

  先日の稲田防衛相の南スーダン視察についても、日本の防衛相が、危険なレスキュー任務を引き受けることができるPKO部隊を送るかどうか検討してる、と短い記事が載ってた。
内戦へ逆戻りの瀬戸際とか、PKO部隊の基地への攻撃とか、住民保護に失敗とか、色々物騒な記事が並ぶ中で読むと、駆けつけ警護より前に、なぜ今南スーダン自衛隊?って思ってしまう。