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イエメンの空爆とシリアの空爆 の記事を読んで

シリアの内戦の陰に隠れて、国際社会からの非難の声があまり目立つ形になってないイエメンの紛争。


『AFP通信によると、内戦状態のイエメンの首都サヌアで8日、イスラムシーア派系武装組織フーシ派関係者の葬儀が爆破され、国連は少なくとも140人が死亡、525人以上が負傷したと明らかにした。フーシ派は、サウジアラビア主導の連合軍による空爆と主張している』(東京新聞10月10日)

8月、一旦は延長された和平交渉は、結局失敗に終わったらしい。その後エスカレートする一連の空爆の中で、今回の爆撃が実施された。当初はこの爆撃を否定していたサウジアラビアは、日曜日に、この空爆について調査すると発表したという。サウジアラビア主導の連合軍への、訓練や給油等の支援を続けるアメリカも支援の見直しを明らかにしたという。
NYタイムズのWEB版にあったビデオは、戦闘機の爆音とともに空中から爆撃されてるような映像だった。


今までも民間人に対する空爆が報道されてきたけど、今回の空爆は今までとはちょっと違うかもしれないとNYタイムズの記事にあった。今回攻撃された葬儀はフーシ派の「内相」の父親のものだったようで、犠牲者の中にはイエメン北部の高名な部族のメンバーの多くや、サヌアの市長、和平協議を支持してきた指導者たちもいたという。そのため、いつの攻撃にもまして、人々の中にサウジアラビアに対する復讐の気分は強く、それがフーシ派の戦いを後押しすることにつながる可能性があることに加え、和平協議をサポートしていた指導者たちの死により、和平協議に妥協点を見出すことが難しくなったのではないか、という見方だ。


今日の東京新聞国際面では、このイエメンの空爆の記事の隣に、『シリア空爆停止決議否決 安保理 ロが拒否権』という記事が載っていた。国連安保理で、アレッポ上空での空爆や軍用機飛行の停止を求める決議案が、ロシアの拒否権発動で否決されたという。
否決後、英国の国連大使はロシアを痛烈に批判。『米国のプレスマン次席大使も「諸悪の根源はロシアとアサド政権の空爆だ。ロシアは対テロを口実に、戦争犯罪と言ってもいいアサド政権の残忍な行動を手助けしている」と強調した。」とあった。


報道によると、アメリカはサウジアラビアに長年にわたって数十億ドルの武器を売却してきたし、8月には、11.5億ドルの新しい武器供与計画が承認されたという。
今回の葬儀のホールへの空爆より前に、アメリカの議会からも、市民の犠牲の多さへの非難から、サウジアラビアへの武器移転の制限を求める声も上がっていたというけど、去年合意されたイランの核協議で疑心暗鬼に陥ったサウジアラビアほか湾岸の同盟諸国に、地域の安全保障にアメリカは引き続きコミットしてると証明するために、武器の供与は続けられるのだという。
今回、連合軍への支援を見直すと報道にあったけど、どうなるんだろう。
サウジアラビアの爆撃をやめさせるのに、アメリカの武器引き上げは強力な圧力となるはずだというけど。
報道によると、去年のアフガンの国境なき医師団の病院への誤爆以来、アフガンの都市中心部への空爆に躊躇いを見せるようになってきたというアメリカ。これまで報道されてるのを読むと、民間人への空爆を続けるサウジアラビアに対して、民間人の犠牲は避けるようプッシュはしていたみたいだ。でも、支援は続けてるけど。
サウジアラビア主導の連合軍によるイエメンの民間人への空爆戦争犯罪だと、人権団体などは非難の声を上げてるというけど、空爆は一向に止まない。