アレッポの空爆の記事を読んで

アメリカとロシアが合意して、シリアで一時停戦が発効したのが9月12日月曜日。

17日土曜日には、アメリカ主導の有志連合がアサド政権軍部隊を空爆、60人超死亡。ISを狙ったはずの誤爆、だという。

19日月曜日には、シリア政権軍が、一時停戦の終了を宣言し、空爆を再開。アレッポでは国連の援助物資を運んでいたトラックが爆撃を受け少なくても12人死亡。

23日金曜日には、政権軍とロシア軍は、アレッポの反体制派支配地域への空爆を開始。政権軍関係者は、AFPの取材に「爆撃は地上戦の準備だ」と説明してるという。

 

報道によると、『重要拠点アレッポをめぐる攻防は、シリア内戦の行方を決定付ける可能性が高く、政権と反体制派の間で激しい戦闘となる恐れがある。 政権軍は22日夜、反体制派支配地域への攻撃開始を宣言。アレッポの住民に「反体制派と距離を置くように」と要望し、避難を促していた。アレッポからの情報では、反体制派支配地域に百回以上の爆撃があり、少なくとも26人が死亡したもようだ』という。(東京新聞9月24日)

12日に発効した一時停戦についての新聞記事の中に、ケリー国務長官が、友人や側近などに、個人的にはこの停戦はうまくいかないかもと思ってると認めつつ、50万人の命を奪ってきた内戦を鎮めるのに失敗したままオバマ大統領とともにオフィスを去るわけにはいかないという決意で臨んだ、というような内容があったのが印象に残ってる。
それでもやっぱり失敗したみたいだ。

アレッポ空爆の記事と並んで、イランのロウハニ大統領の、米テレビ局とのインタビューでの発言が載っていた。『「武力での解決策はないと理解することが重要だ」と述べ、政治による問題の解決を図るべきだと訴えた。』そうだ。

アレッポの反体制派支配地域は、反体制派のシンボル的存在でもあるらしい。シンボルを落とすということは、それこそ内戦の行方を決定付ける、ってことになるんだろう。
百回以上の爆撃に地上軍の準備って、ここにきて一気にカタをつけようってことか?
そういえば、ちょっと前のニューヨークタイムズの記事に、シリアに深入りする気の無いオバマ大統領から新大統領に変わる前に、アサド・ロシア・イランは、なんとか形をつけたいと思ってるというようなことが書いてあった。

 

地上軍については、アナリストの多くはシリア軍にそれほどの人員は無いから、ありそうも無いと見てるらしい。 

アレッポの勢力図を見ると、政権側の支配エリアに、反政府勢力の支配地域がすっぽり囲まれてしまっている。

今回の空爆で、水の汲み出し施設も破壊されたという。アレッポの破壊を、ドレスデンゲルニカに例える人もいる。