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ハイキュー!! 第221話 壁、再び 感想

影山やっぱすげえんだなあ、と日向は改めて実感したみたいだ。これも球拾いの成果なんだろう。

周りを客観的に見ることを覚えた日向は、今までは多分なんとなく感じていただけだったセッターとしての影山の技術の高さを、これからも折々認識するのかもしれない。最適な高さと位置へのトスを、常に安定してあげるというのは、できて当然の地味な基本的プレイと素人は思ってたけど、オリンピッククラスのセッターでも、一試合の中でトスが狂うこともあるみたいだ。今回の凄えは練習でのトスだけど。

チョロチョロすんのが基本の仕事、言い換えれば「囮」。言い方はともかく、本質は押さえてる、と納得するしかないですね、日向。

拇指球なんて単語知らなかった。ジャンプの説明、ちゃんとできるか不安だったけど、しっかり言葉でできてるじゃないですか。「ピョピョーン」の曖昧さと「拇指球に体重」の指摘の具体性と、アンバランスな加減が影山らしくて、このシーンは好きです。選手としての影山しか想像できなかったけど、意外にコーチとしてもいけそうですね。
ことバレーに関しては頭脳五の設定は伊達じゃないってことですか。
影山は日向のコーチになれるけど、影山は誰に指導してもらえるんだろう。


旭さんが、小難しい顔をしてると表現した影山は、おりこうさんの意味をずっと考え続けているんだろうか。北一時代の傲慢さがすっかり消えてしまったように見える影山だけど、北一のトラウマと及川さんの助言(?)を同時に思い浮かべたということは、烏野でプレイが大分変化したと言っても、何か吹っ切ることのできないものがあるのかもしれない。烏野にきてまだ1年経ってないし、普段意識はしなくても。
高く安定した星海さんのジャンプについて語る時の影山のキラキラした表情を見ると、若干不安なのが、高いレベルを見た後の自チームのレベルとの落差を、影山がどう捉えるかという点。良いセッターがスパイカーを錯覚させるという言葉は、いいスパイカーを見た後のセッターにも当てはまることだから。はっきりと意識の上に上ることはないかもしれないけど。まあ杞憂だとは思いますが。
影山は烏野で日向相手には、その技術を遺憾なく発揮してると思うけど、他のスパイカーにはどうだろう、ってなんとなく感じてたから、心配になってしまうのかも。もうちょっとわがままになってもいいような気もする。

 

日向の、黄金川セッターの時の方が月島は高いところから打ってる、という指摘に、影山は反応した。何も言わずに小難しい顔になって、一人で抱え込んでる。旭さんが気づいたのも、こういう表情なのかもしれない。
インターハイ青城戦でセッター交代させられた時、日向から、話さないとわからない、と言われてたシーンを思い出した。状況が違うから、一概に当時とは比べられないけど、影山は一人で抱え込んでなんとかしようとするのか、気づいた周りからのなんらかの手助けが期待できるのか、どうなるだろう。何か思うところありの影山の様子に、烏養さんも気づいたみたいだし。

うまいセッターは、スパイカーを錯覚させるとユースのコーチは言った。で、影山も宮もその種のセッターだとコーチは評価してる。
影山はスパイカーの現状の力の中での最適な箇所へ常に、安定してボールを供給してるんだろうと思う。無理すればもっと高いところから、またはもっと遠いところから打てるかもしれないスパイカーにとってそれは、ぬるま湯に心地よく浸かってる状態なのかもしれない。

黄金川にそんな最適な箇所へ安定的にあげる技術はないけど(多分ない)、高いとこから高いとこに置いてくるような、最適な箇所ではないところへのトスが結果的に月島の打点を高くしたのかなあ。月島の潜在的打点は、きっと今より高いってことなんだろうと思う。背がない影山にそれを引き出すトスがあげられないのかってのは、バレーボールやったことないからよくわからない。けど、及川さんは金田一の打点を高く遠くに伸ばすことができた。影山にできないはずはないと思う。


とはいえ、影山がここで何か小難しい顔になって一人で抱え込んでるのは、月島の打点をどうするかって問題ではないと思うけど。


伊達工との練習試合が始まった。さらに磨きのかかってきたという伊達工のブロックに、早速旭さんのスパイクが捕まった。インターハイ予選で旭さんがトラウマを吹っ切った1発は、日向を囮にしたパイプ攻撃だった。今回しょっぱなから捕まったのも同じパイプ攻撃。

バンチリードブロックは、センターからのパイプ攻撃には有効だという。センターにブロッカーが3人構えてるんだったら、サイドに速い攻撃をしたらいいんじゃないの、って単純に思うんだけど、そんな単純なものではないらしい。
サイドに配球するにせよ、ストレートを打ち抜けないような短いトスでは、結局クロスに打つことになり、ブロックに捕まるから、セッターはセットするのに神経を使う。
ブロックでカバーしきれないストレート側には、レシーバーを配置して、ディグで対応という連携も選択できる。そこを打ち抜こうとすると、スパイカーの方にミスが出やすいのだという。
バンチリードブロックは、サイド攻撃をするにも、攻撃側に精神的プレッシャーをかけるブロックシステムなのだそうだ。
烏養さんは、セッターにプレッシャーのかかるきつい試合になると言ったけど、スパイカーにも、いろいろ技術的な要求がされる場面が多くなるはずなんだと思う。

烏野といえばシンクロ攻撃で、これはバンチリードブロックには有効そうだけど。

前衛のサイド攻撃だけじゃきついなら、サイドのバックアタックの速い攻撃も入れたらどうだろう。サイドにブロックが二人ついたとしても、バックから速い攻撃を重ねることで、タイミングも位置も若干ずれるし、ストレート側にディガーを寄せる配置もかわせる、と思うんだけど、素人だから言い切れないのが悲しい。日向ならぶっつけでもそれができそうだし、影山ならぶっつけでもトスを上げられるだろうから。練習試合だから、いろいろ試すことはできるんだろう。影山も、もっと攻撃に参加すればいいのに。
セッターは特に経験がものをいうポジションらしいから、きつい試合は、楽しみですね。


ここんとこ、オリンピックの男子バレーボールの試合をまとめて見てる。バレーボールの国際試合自体を見るのがこれで3大会目くらいだから、各国のチームについて知識はまるでなくて、誰がエーススパイカーといわれる人なのかも知らない。でも、何試合か同じチームの試合を見てると、そんな素人でも、これがエースなんだというのが、自然とわかるのが面白い。で、各チームのエーススパイカーといわれる選手は、パワーとスピードで打ち切ることはもちろんなんだけど、ブロックアウトを狙ったり、ブロッカーの腕の間を通したり、ブロッカー同士の腕の間を通したり(スローで再生されて初めてわかるんだけど)、空中にいる時間なんてあっという間のことで、ボールが手にヒットする時間はそれに輪をかけて、あっという間もないことなんだろうけど、その間に、ボールをちゃんとコントロールして打ち抜いてる。
それは、セッターがきちんとしたトスを上げた時にできることみたいだけど。セッター以外、(セッターでも、)乱れたボールを苦し紛れにあげたような時は、スパイカーの方も、結構パワーに頼って打って、ドシャットされたり、ワンタッチで拾われたりすることが多いような気がする。トスなんて、高く弓なりに上がってればいいんだろうくらいに思ってたけど、打ちやすい質のいいトスっていうのがあるみたいだ。素人目には、全然わからないけど。たくさん見ていくうちに、わかるようになるのかな。それとも、こればかりは競技体験がないとわからないものなのかな。
影山のトスが質のいい種類のトスだというのは、、ユースのコーチの言葉からも推測できる。白鳥沢戦で、速攻のコンビミスは多分成田さんの分を入れても終盤の3回くらいだったと思うけど、その少なさは賞賛されるべきなんだと思う。
いいトスが上がったら、そっから先はスパイカーの仕事だ。
っていうか、3枚ブロックにつかれた時のスパイカー自身の工夫ってのも、烏野の課題だと思う。田中さんはブロックアウトを取ったり、コースを狙って打ったりして、パワーでぐいぐい押すだけじゃないっていう描写がときどきされるけど。
旭さんの試したいことがあるってのは、この試合で見られるのかな。


久々感のある烏野の試合だから、あれもこれも見たくて、すごく楽しみです。