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ハイキュー!! 第219話 空腹 感想

ユース合宿も今回で終わり。

「迷子・2」の回で、影山が迷子の小学生みたいな顔で立ち尽くしてたシーンがあったから、セッターとしてのあり方に迷いがではじめた(?)のを掘り下げていくのかなと思いきや、それはそれで置いといて、合宿最終日は楽しそうにスパイク打ちまくってた。ユース合宿では、レベルの高い中で思う存分楽しそうにプレイをする影山を見たいと思ってたから、素直に嬉しい。

日向の方は2対2だったけど、ユースの方はポジションチェンジしてのゲーム。レベルの高い選手たちだからこそ、ゲームという形にまで持っていけるのかな。
星海もオールラウンダーみたいだけど、身長から将来を考えて、セッター・リベロも視野に入れての練習とか普段からしてる?それとも、影山タイプの得体の知れないバージョン?。春高でわかるかな。
それにしても楽しそうな影山だけど、スパイクを打つこと自体の気持ちよさもさることながら、周りの上手さに引きずられる感覚というのも、影山にとっては滅多にない新鮮な感覚なんだろうな。


影山の事を唯一「飛雄くん」呼びする宮(及川さんは呼び捨てかちゃんづけだった)は、何回かセリフ付きで登場してるけど、彼の言葉で、裏なくそのまま受け取れそうなのは、『俺のセットを打てないやつはただのポンコツ』くらいな気がする。(春高に出るみたいだけど、もう京都代表にしか見えない。)その傲慢なまでの自信に対して、影山は何を思ったんだろう。


影山に、おりこうさんの意味を問われて、宮が「真面目で素直でエエ子」って言ったのは、裏に何か意があるかはともかくとして、ある意味影山の本質をそのまま描写する表現になってると思う。
星海セットをバックアタックで決めるシーンから、サクサと星海の邪悪な眼差しに、ガンを返すわけでもなくビビるわけでもなく、ごく普通にペコっと頭をさげるシーンまで、今回の影山は、及川さんの中学回想シーンに出てくるような、中学1年の影山のまんまみたいだった。

真面目で素直ないい子の中1の影山のどこをどういじったら中3の王様になるというのかは、やっぱり謎だ。及川さんは、空回りしてた天才、って表現したけど、その辺が鍵なのかな。
今回宮城でも、金田一が北一時代を振り返ってるシーンがあったけど、金田一は金田一なりに思うところがあるということですね。烏野でセッターとしての仕事をきっちりこなしてる影山を知るまでは、影山に対する非難の思いが100%だったんだろうけど、少しづつでも北一時代を客観的に振り返ることができるようになってきたのかもしれない。
影山が、日向の「俺には関係ない」って言葉と「ここにいるぞ」というプレイに救われたように、金田一も「ケンカ」という言葉に救われるのかな。単純な言葉で割り切るのも、それはそれでいい時もあるとは思うけど、どうなんだろう。
セッターとしての影山と、北一のチームメイトとしての影山とは、ちょっと分けてみたくなる。


ユース監督は、世界の中で結果を出すことをこれから求められていくレベルの選手たちにこそ、のびのびとバレーボール自体を楽しんでほしいという。
それはとても難しいことだろうと思うけど、もしかしたら逆に、のびのびやることができないなら結果を出すこともできないような気もする。
ユース合宿は短い描写だったから、セッターとしての影山が何かを得たとしてもそれが何なのかはわからない。影山は、烏野で十分すぎるほどの仕事をしてるとは思うけど、春高では、ユースの監督が言うところの「のびのび」としたプレイが見たいと思う。


それにしても、ブロッコリ−2号はいいやつだった。宮の、裏があるんだかないんだかはんなりとつかみどころがない言葉に、心の中で的確なツッコミを入れてくれる英吉くん。おまけに駅まで一緒に行ってくれて。言葉の裏なんて金輪際読み取ることができなさそうな影山が、英吉くんと普通に話せるようになったのは、ユース合宿の収穫の一つですね。

スパイカーの方が向いている」と、これまた裏があるのかないのかわからない挑発めいた言葉を宮は言うけど、セッター道Tシャツを着た影山に「俺はセッターです」って言われたら、「せやろな」って返すしかないですね。


鷲匠先生は、「餓え」という言葉を使った。
どんな努力をしても、真っ向からは超えられない身長の壁があるが故の「餓え」だ。その餓えは、何をいくら身体に入れても、決して満足させることはできない。
それが体格の代わりに与えられたものなら、それを使って生き残ることをしなきゃいけないってことですね。
「俺達」という言葉を使ったのが、意識的なのか無意識だったのかはわからないけど、とりあえず、日向のことは認めたわけだ。


来週からは、いよいよ烏野。