読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

トルコの記事を読んで、緊急事態条項は、やっぱり怖いと思った

月曜日の朝刊に、先月トルコで起きたクーデター未遂事件で、米司法省と国務省がギュレン師の関与について調査するため、職員をトルコに派遣すると明らかにしたという記事が載っていた。トルコは、クーデター未遂の黒幕はギュレン師だとして、アメリカに引渡しを要求してるけど、アメリカはアメリカの裁判所が認めるほどの証拠がないとして、引渡しには慎重、という報道を前に読んだけど、今回の職員派遣を通じて、トルコ側の主張の根拠を精査して、引渡しの妥当性を協議する、らしい。

トルコでは、クーデター未遂の後、エルドアン大統領が、3ヶ月の非常事態宣言を発令した。15日にクーデター未遂が起きて、20日に非常事態宣言。大統領と内閣は議会に諮ることなく、新たな法律を成立させることが可能になり、必要と見なされた場合は、権利や自由を制限したり停止したりすることもできるという。

それから、軍や教育、司法、報道関係で大量の粛清が起きてるという報道がちょっと前まで立て続けにあって、逮捕者があまりに多いから、刑務所を空けるために、受刑者38000人の早期釈放する政令を発布したという報道もあった。(8月17日)


数千、数万単位の粛清だから、大量粛清なんだろうけど、一言で表してしまうと、今そこで行われてることの恐ろしさがスルーされてしまうような気がする。
これだけ大量に粛清される中には、クーデターには実際まるで関与してない人たちも相当含まれてるんだろうと想像してしまう。で、仮に自分がその立場に置かれたらと、想像に想像を重ねると、本当に怖い。突然職を解雇され(その時点で、日常が破壊される)、拘束され、尋問され、何が何だかわからないままに刑務所に送られる。悪夢としか思えないんじゃないかと思う。

報道によると、欧米ではトルコの大量粛清について、トルコは魔女狩りの意識に囚われて、エルドアン大統領が独裁主義へと進んでいくのではないかという懸念が広がってるみたいだけど、トルコ国内ではちょっと違う意識らしい。
今月、イスタンブールで100万人規模の反クーデターデモが行われた。政治的主張の違いを超えて、今トルコは反クーデター、反ギュレン師で、団結してるらしい。

 

 

8月6日の東京新聞に、トルコ問題に詳しい同志社大大学院の教授のインタビューが載っていた。中東で秩序を維持してる国がほとんどない中、トルコは維持できてる国。欧州へのシリア難民もここで止めてる。エルドアン政権が維持できなければ中東全体が危機に陥る。EUは、警戒より支援を。というような内容だった。

いろんな見方があるんだな、と思った。