ハイキュー!! 第218話 最後まで 感想

今回も宮城合宿編。最終日も2対2。牡蠣にあたった斎藤先生のおかげで、白鳥沢の引退した3年も含めフルメンバーとの練習試合が豪華なおまけとして付いてきた。

今回で全日程が終了したみたいだけど、鷲匠先生は無言のまま。このまま言葉なしで終わるのかな。
鷲匠先生は、若い頃、努力や才能では決して超えられない身長という高い壁を前に挫折を経験、というのは白鳥沢戦の中にエピソードがあった。
で、指導者の道を選択してここまで来た長い年月の間には、小さくても戦えるスパイカーをたくさん見てきたんだろうと思う。直接の教え子にはいなくても(小さい巨人タイプは絶対獲りそうもないし)、きっと小さな選手の挫折も幾つも見てきたんだろう。合宿乱入初日に、影山というセッターのいないお前に価値は認めない、と先生は言った。裏を返せば、それは条件付きではあるけれど、日向に価値を認めてるということだ。
この先の日向が繰り返しぶつかるだろう身長という壁との戦いも、見えてるはず。

鷲匠先生は、バレーボールという競技の魅力にとりつかれている(40年、実績を残しながらやり続けてるんだから、多分こう言ってもそんなに間違ってはいないと思う)一方で、頭では理解してるけど身長の壁という持って生まれたどうにもならない条件に阻まれるこの競技の残酷な特性を、クソ憎ったらしく感じてもいるんだろうと思う、心のどこかで。
今回の合宿に選ばれなかったことも、日向にとっては身長という壁の問題だ。(基礎技術が乏しいということは置いとくとして)
鷲匠先生が何で球拾いとして参加を認めたのかわからないけど、日向がとりあえずのこの壁にどう対応するか、単純に見たかったという思いもあるんじゃないかな、と思う。

影山どころか、月島にまで遅れをとった日向が、宮城合宿に押しかけ参加を図ったのは、強い選手がどうやって強くあるのか見たかったという強い思いで、それはそのとおりなんだと思うけど、それとは別に、自分に対する外からの客観的な評価(春高予選優勝校のレギュラーとして活躍したにも関わらず宮城の選抜1年にも選ばれなかったという事実)と、自分の中での自己評価とのギャップからくる焦りも多分ベースにあったと思う。影山無しの自分の価値を理解はしてるんだろうけど、それでも、俺がいればお前は最強だという思いもある。自分に対する評価というより無意識の自信かな。

で、先が見えないままに無茶をして突っ込んできたから、この合宿の始まりは緊張感もあって、結構展開を楽しみにしてたんだけど、日向がここでやるべきことを見つけてからは、みんな仲良く楽しい合宿的雰囲気になってきて、ちょっと拍子抜けしてしまった。合宿がいい雰囲気になっていったのも、日向のコミュニケーション力の高さが遺憾なく発揮されてのことだし、何より視点を変えて物事を見るということ、コートの外からいろんなタイプの選手の色んなプレイを観察することを学んだのは、烏野ではできなかったことだろうから、日向にとってはこの合宿の意義はあったと言えるんだろうけど。
宮城合宿の回への興味が、ここ何話か、どんどん薄れていったのは、身長の壁に真正面からぶつかっていくんだろうとなんとなく思っていたから、肩透かしを食らったような感じがしたのかもしれない。

問題点や疑問点を自分で見つけるっていうことができるようになったというのは、ただがむしゃらにやるよりはこの先の成長スピードが段違いにアップしそうだし、今の段階での日向の答えなんだろうとも思うんだけど。そうか、見方によっては、身長の現実を真正面から受け止めて、なお一歩ずつ前に進もうとしてる、ということなのかもしれない。

 

白布さんや川西さんを見ることができたのはちょっと嬉しかった。あからさまに表情で語る白布さんには笑ったけど、いい先輩じゃないですか、五色くん。

次回はユース合宿みたいだけど、迷子になった影山くんがどうなったのかは、すごく楽しみです。