夏の貴船神社

貴船神社に行くことになった】

今まで何回か京都に行ってるけれど、貴船神社は一回も行ったことがない。鞍馬寺の方は行ったことがあって、牛若丸が修行したという山ん中のコブみたいな根っこの木のあたりも行ったことがあるのに、貴船まではいかなかった。
一回川床で食事をしてみたいけど、一人分ならともかく家族全員となると結構な額になるし、予約しても天候が悪いと室内になります、とか言われると、結局躊躇して、又今度になってしまう。

今回は、行ったことがないとこにピンポイントで行こうということになって、貴船神社に行くことにした。
計画では、夜間のライトアップに行くはずだったけど、突然の雷雨。翌日も午後から雨の予報になったので、雨が降る前に市中に戻れるように予定を変更した。

ネットで幾つかサイトを調べてみると、どれも、普通自動車までの大きさで運転に自信のある人なら車でもいいけれど、、、って感じで自動車は利用しない方がいいとある。狭い道の割に、バスやらタクシーがやらで結構交通量があり、対面の行き違いを待ったりするのが難しい上に、駐車場自体も少ないので、止められないこともあるのだという。

貴船神社へのアクセス】

タクシーや自家用車は使わない、となると、バスか電車を利用することになる。
貴船神社の最寄駅は、叡山電車の「貴船口」駅。始発駅は、叡山電鉄出町柳」で、京阪電鉄出町柳駅」のお隣。「出町柳」駅からは、比叡山方面と鞍馬方面の2路線が出ていて、「貴船口」駅は鞍馬方面の終点「鞍馬」駅の一駅手前の駅だ。朝5時33分始発で、終電は23時12分。夕方まで、大体休日は1時間に4本、平日は1時間に3本ほど出てるみたいだ。
京阪「出町柳」は、ホームが地下で、叡電出町柳」は地上駅。乗り換えには3分から5分程度見ておけばいいらしい。ただ、京阪の方の改札は、叡電口改札と今出川口改札の2カ所あり、それぞれに出口が複数あるみたいだから、出口を間違えると何分か余計にかかるかもしれない。

貴船口」駅を出ると、道の向かい側右手方向にバス停があり、このバス停から貴船行きのバスに乗れば、約5分ほどで終点。そこから、5分ほど歩くと、道の左手に貴船神社の鳥居が見えてくる。

貴船口」までは、国際会館駅のバス乗り場から、鞍馬温泉行きのバスを利用して行くこともできる。朝8時台から午後3時台までは1時間に2本、午後4時26分から午後7時11分の最終まで1時間に1本出てる。(2016年8月16日調べ)平日も休日もダイヤはほとんど変わらない。

叡山電車貴船口」駅からバスを利用せずに歩いていくこともできる。
今回は、雨の降らないうちにということで、「貴船口」に着いたのが8時過ぎくらい。おみくじなどは9時からだけど、開門自体は午前6時からということだったので、多少待つにしても、バスも動いてるだろうと思って行ったら、「貴船口」駅からの始発は9時だった。
貴船口」の駅前には何もない。駅舎の他には建物自体、消防署の出張所が、ちょっと下の方にあるだけだ。ここで1時間待つよりは歩こうとなり、山道を登ることにした。
普通の舗装した山道なんだけど、よく考えてみたら自動車で通ることはあっても、こういう山道を歩いたことはないかもしれない。ネットで見たサイトには大抵、道幅は狭くて慣れた人でないと運転が難しいとあったけど、観光的には朝早い時間だったせいか、車もあまり通らず、道幅も思ったほど狭くなかった。(貴船神社のあたりからは、かなり狭くなっていったけど)。登りもそれほど急ではないので、歩くことができたけど、日中の強い日差しがあったらへばってたかもしれない。人も(一組だけ降りてくる人とすれ違っただけ)ほとんど歩いておらず、車も含めて人の気配がない道は、気持ちいいと言えばいいんだけど、途中、「熊出没注意」の看板を見た時は、結構本気で怖くなった。
登りの道の左手は、杉の木の斜面で、右手の下には貴船川が流れている。

貴船神社

創建伝説によると、初代神武天皇の母・玉依姫命が、大阪から黄船にのって、淀川・鴨川・貴船川を遡り、現在の奥宮の地に上陸したという。
創建年代は不明だけど、社伝によると、天武天皇の時代に社殿造替とあるそうだから、歴史は相当古いみたいだ。
本宮・結社・奥宮とある。
本宮の御祭神は、水の供給を司る高龗神(たかおかみのかみ)。灯篭の並ぶ階段の写真をよく見るけど、あれは本宮の階段。バス停から5分ほど歩くと、左側に鳥居が見える。そこをくぐると、すぐに階段がある。
結社は、本宮を一旦出て300メートルほど上流、さらに上流に同じくらい行くと奥宮がある。
結社に祀られているのは、磐長姫。
神武天皇の曽祖父にあたる瓊瓊杵命に木花佐久夜毘売が嫁ぐ時、父が姉である磐長姫も一緒にと勧めたところ、妹だけが望まれたため、姉の磐長姫はそれを恥じ、「吾こゝにとどまりて人々に良縁を授けよう」とこの地に鎮座した、というような説明の札がかかってた。
本宮・結社・奥宮の順番に並んでいるけれど、参り方にも順は、本宮・奥宮、最後に結社というのが正しい順序らしい。

貴船神社は丑の刻参りでも知られている。(というのは今回初めて知ったんだけど。)奥宮に、『貴船と「鉄輪」伝説』という説明の札が立っていた。
それによると、貴船神社は、心願成就信仰としての「丑の刻詣」で知られているという。元は、こゝの祭神が国土豊潤のため丑年丑月丑日丑刻に降臨したという故事によるもので、単に呪いのためだけにおこなうものと取るべきではない、という。とはいえ、宇治の橋姫が丑の刻詣りをして男に呪いをかけた伝説が有名みたいだ。人型の藁人形に5寸クギを打ち込む丑の刻参りは、誰かに目撃されてしまうと、呪いが我が身にかかってくるから、その目撃者を殺さなければならない、という恐ろしいものらしい。(丑の刻参りの正式な型(?)があるのかどうかもよくわからないけど)

舞台(?)や、社務所、みたらし団子の屋台なんかがあったせいか、結構明るい雰囲気の本宮に比べて、確かに奥宮は、丑の刻参りで有名といわれても全然違和感がない雰囲気だ。
楼門をくぐると、街中の児童公園って感じの広さの空間があって、その奥に拝殿がある。
杉木立に囲まれた空間は、質素で、多分人によって感じる雰囲気が随分異なるんじゃないかと思う。ひとくちに神社といっても、いろいろだなあ。歌でいうと、奥宮は「通りゃんせ」の雰囲気。

それにしても、こんな山の中に丑の刻参りにくるって、本当にあったんだろうか。あったとしたら、いつの頃までの話なんだろう。「貴船口」駅から、舗装された山道を朝歩くのだって、ちょっと怖かった。京都の市中から夜中にくる方も命がけだったんだろうな。

 

【コンビニはない】

貴船は山の中、っていうことはわかっていたけど、有名な観光地でもあるし、川床のお店もたくさんあるというし、ローソンはなくても地元コンビニ、みたいなお店の一軒もあるだろうと、なんとなく思い込んでて、何も持たずに電車に乗って朝早く来たのが間違いだった。コンビニなんてない。駅に売店もない。(あるのかもしれないけど、8時には開いてなかったから、気づかなかった)
バスに乗らずに山道を歩くつもりなら、飲み物くらいは必須ですね。

奥宮には駐車場もあって15台(と貴船神社のサイトに書いてあった)停められる。貴船のバス停には、バス専用と書いてあった駐車場があった。季節とか時期によるのかもしれないけど、普通に自家用車の駐車場として使われてた。
どこの駐車場にも、トランシーバー(?)みたいなものをもった人がいて、それぞれ連絡を取り合って、車の誘導をしていた。川床が並ぶあたりの道は確かに狭い。
タッチの差で駐車場に入り損なったドライバーが、係りの人に、どうにもなりませんなあ、鞍馬の方に駐めるしかないですね、と言われてた。

車は便利だし歩くのは疲れたけど、貴船口駅から歩くのも、それなりにいいかも。