広島原爆の日、NHK特集をみて

71年目の広島、原爆の日リオ五輪の開会式のショーの中で、日本のパートがあったけれど、演出の監督は、広島の原爆投下の時間に合うように日本のパートを持ってきたのだと、NHKのアナウンサーが言っていた。
今日のNHK特集「決断なき原爆投下」の冒頭、第二次世界大戦の退役軍人の一人が、自分が生きてるのは原爆のおかげ、日本の子供達も原爆のお陰で助かった、と言っていた。アメリカでも若い年代では、原爆投下に対する見方が変わってきてるというけれど、原爆投下が戦争を終わらせ、日米ともさらなる犠牲を出さずに済んだ、というのが国民のコンセンサスで、この退役軍人はその通りのことを言っていた。

原爆で死んだ人たち、子供たちは、その身を犠牲にしたということになるんだろうか。

ルーズベルトの急死で、何の引き継ぎもなしに大統領に就任したトルーマンは、原爆の投下について、一般人の犠牲は避けたいと思っていたという。
それに対して、原爆計画を進めていた軍の側は、破壊効果が隅々までいきわたる都市がいい、という思惑。
原爆投下のターゲットを決める、大統領サイドと軍の攻防の中で、原爆計画の責任者グローブス准将は、広島は軍の大規模施設が集まる陸軍都市であるという報告書を作成、トルーマンは広島に投下しても一般市民の犠牲はほとんどないと思い込んだという。
投下当日のスピーチで、トルーマンは、「軍事拠点の広島に投下した」と言っている。この時点では、軍の思惑に気づいてなかったらしい。
8月9日長崎への原爆投下後の国民向けスピーチの中で、トルーマンは「多くの米兵の命を救うために原爆を落とした」と言い、ここで、戦争を終わらせるためという、後付けの理屈の 世論を操作するための物語ができあがったのだと、番組で言っていた。
日本降伏後、米国民の8割が原爆投下を支持。
トルーマンは、友人への手紙の中で「女性や子供たちへの慈悲の思いは私にもある  人々を皆殺しにしてしまった事を後悔している」と書いているという。

7月16日のニューメキシコ州で世界初の原爆実験成功が、転機になったという。原爆が完成してるのに使わなければ議会で追及を受ける事になるからだ。22億ドルの予算を使用して、何をしてるんだということになるんだという。何としても、戦争が終わる前に原爆を使用しなければならない。

原爆を投下する側の論理を聞いていると、脱力する。