ハイキュー!!の日向バッシングで昔読んだ漫画を思い出した

週刊少年ジャンプで連載されてる「ハイキュー!!」という高校男子のバレーボールを描いた漫画にはまって、われながら何してんだろうと思う時があるんだけど、週刊でジャンプを買ってる。(小学生の時以来だ、多分)

まあ子供も読んでるしね、と言い訳もあるし。

その「ハイキュー!!」の主人公の日向翔陽という高一の男の子の最近の行動が、ネット上で、結構バッシングされてるというので、見てみたら本当に叩かれててちょっとびっくりした。
叩かれた原因の主人公の行動というのが、県内の有望な高校1年生を選抜して行われることになった強化合宿に、彼が選ばれていないのに勝手に押しかけて参加しようとした、というもの。
非常識だしモラルがないし、そんな勝手が許されるなんておかしい。ファンだったのにガッカリって声も見かけた。

で、そういうのを読んでるうちに、昔読んだことのある「スワン」という少女漫画を思い出した。
かなり前の漫画で、多分連載当時に同時ではなくその後の単行本で読んで、今も家にあるはず。
バレエ(こっちは踊る方のバレエ)少女の成長物語。
主人公は地方の無名のバレエ教室で小さい頃からバレエを習ってる女のコ(多分中学生だったと思う)で、彼女が、東京で行われた世界的バレエ団の公演を観ようとやってくるところから始まるんだけど、彼女、しょっぱなからチケットなしに北海道からやってくるという無茶な行動をとってるんですね。おまけに当然入り口で止められるんだけど、一目でいいから合わせて欲しいと、制止を振り切って無理やり侵入。楽屋の前で警備員と騒ぎを起こしてるとこへ、舞台が終わり引き上げてきたプリマドンナたちがやってくる。一目会いたい一心で無茶してきた主人公は、フリーズしてしまって言葉が出ないんだけど、自分の気持ちのままに、たった今プリマが踊ってきたばかりの黒鳥(だと思ったけど)の一シーンを踊りだす。それがきっかけで、無名のバレエ教室に通ってた少女が、有名バレエ団所属のエリートダンサーの卵たちに混ざって世界を目指す、みたいなストーリー。

チケットもなしに、無理やり侵入って、今ならすごい非難轟々のバッシングされまくりの行動だったのかもなあ。当時は、ネットとかなかったし、そういう意見表明の場とかなかったから、このシーンに対する他の読者の反応なんて知る由もなかったけど。
この主人公は、そのあともニューヨークのバレエ学校への短期留学の途中で、恋人を選んで、舞台の前の大切な時間を、何日か雲隠れして恋人と過ごす(まあ、恋人は不治の病だったし、もう学校はやめようという決意はしてたしっていう事情はあったにせよ)ってこともやらかしてた。
これも、今ならすごいバッシング受けるんだろうな。大切な舞台の前に、一緒に演じるパートナーをほっぽり出して、彼女を抜擢してくれた先生にも何も言わず、信頼を裏切って、どんな事情があるにせよ、多分この先舞台に二度と立てなくなっても仕方ないようなことなんじゃないかと思う。でも、その後の展開を見ると、やっぱり踊りたいと戻った彼女は、たいして咎められもせず(と、同じ学校の生徒からは非難を浴びてた)、練習に戻ることができて、その後の舞台は大成功した。もし、編集部なり作者に、主人公への非難がガンガン届いていたら、もう少し違った展開も挟んだんじゃないかな、と、今なら思うから、それほどのバッシングはなかったんだと思う。多分。それとも少女漫画はバッシングとかあまりないのかな。その辺はよくわからないんだけど。自分でも読んでて、まあ芸術家だし、的なスルーをしてたような気がする。


当時は、簡単に自分の声を発現できる場がなかった、という点で、今とは全然環境が違う。情報量も違うし。
今とは違って当時は世間の空気も寛容だったんだ、なんてことは言わない。わからないから。

そんな無茶な行動の主人公を(今思えば「スワン」だけでなく、他にも、他人から見たら勝手だなあってことをする主人公って結構いたような気がする)なんとなく、結果オーライ的に受け入れてきたから、ハイキュー!!の日向の行動も特別違和感を感じることなく受け入れた気がする。


漫画に夢中だった頃に、ネットがあったら、もっとずっと楽しかったろうなあ、と、今は思います。