国民投票について、考えてしまった

英国の国民投票が、EU離脱という結果になったことが、世界中を驚かせてた。今になって、やっぱり後悔してるとか、もう一度投票をやり直したいという声も出てるとかで、Brexitという造語に加えてBregret,Regrexitなどという造語もネット上で広まってるらしい。

国の将来の方向を決める大事な決定を国民が直接決めること、国民投票ということについて、ちょっと考えてしまった。
でも、国の将来の方向を決める様な一大事を、キャンペーン次第で感情に流されやすい国民が直接決める恐ろしさや、国民投票のリスクを説いた意見も、新聞やテレビで見かけたけど、それには、ちょっと違和感を感じた。
たぶん、理性的に、特に経済の損得を測り、移民と福祉の関係についての誤解を解き、地域の安全保障にも考えを巡らし、なんてことをすれば、残留の選択が正解です、ってことになるのかもしれないけど。離脱を選んだ人たちが、キャンペーンに乗せられて、自分達の苦境を反移民に感情的に転化しただけだと言わんばかりの識者の論調に違和感を感じたのかもしれない。

 

イギリスのEU離脱残留かの国民投票の結果は、72.1%の投票率で、離脱51.9%、残留48.1%の僅差で離脱派が勝利した。
ほんとのわずかな差だ。過半数で勝利、ということだからわずかな差だろうが大差だろうが、勝ちは勝ちだし、負けは負けなんだけど。約半分は、残留を選んだ。負けた約半分の方は、どう納得するんだろう。
やり直しを求めるネットの署名運動や、離脱を選んで後悔してるという声もあるという報道がされてたけど、実際のところ負けた方の大勢は、これからどう受け止めるんだろう。
選挙に勝ったら国民投票をするとの約束は2013年というから、それから3年は議論をしてきたことになる。家族の中でも世代によって真っ二つ、という記事も読んだけど、そこに出てきた家族は、普通の労働者階級の一家だった。その中で親子で議論し、子供のいうこともわかるけど私はやっぱり離脱を選ぶ、と、お母さんは言っていた。イギリス国民が、一般的な家庭や地域のレベルで、どの様に議論してきたのか知らないけど、その記事の家族は家庭内で議論してた。
議論してきたのだということをベースに、負けた方も結果を受け入れて今後の国の行方に責任を持つ、ということになるんだろうか。時間はかかっても。

で、結果が出て、やっぱ間違ってたとみんなが思えば、また議論して、投票して。そうやって手続きを繰り返していくことが大切なのかなあ。

 

今回の参院選は、憲法改正もテーマなんだと思うけど、その手続きにも、国民投票が出てくる。
国会の両院の総議員の3分の2以上で、憲法改正原案が可決されると、それが国民に憲法改正案として提案されたことになる。その後、60日から180日以内に国民投票。投票総数の2分の1を超えたら、国民が承認したことになる。

2分の1、かあ。投票率とか関係ないのかな。今まで実感としてなかったけど、今回のBrexitの結果を見ると、2分の1ってのも考えてしまう。投票した有権者の約半数が反対してても、離脱は離脱ってことになってしまう結果を見ると、単純に怖い。
それに60日から180日で議論しろって、あまりに短い気がする。(国会で議論される期間はそれと別にあるしても、改正案として出てから60から180日間)