読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ハイキュー!! 第211話 迷子 感想

球拾いって、日向に練習には参加させないぞっていう意味くらいに思ってたんだけど、今回の烏養さんの言葉で、ちょっと認識を改めた。

あちこちから飛んでくるボールを、視界を広く持ちコート全体を見渡して、なおかつスパイカーなりサーバーに集中して球筋を読む、という意識をもってこなせば、球拾いはなかなかの練習になるそうです、が。

羅針盤がない状況で、球拾いの中でもできることを探して練習してきたのは大地さんだったけど、そういうのも今の安定したレシーブ力に繋がってるのかな。

前回球拾いだけって初めてだ、という日向の言葉があったけど、確かに中学の時も烏野に来ても、人数少ないし、影山も多分月島も山口も、中学で経験してきたはずの、新入りの最初の練習を日向はやってきてない。
日向に対する態度がちょっと影山くんみたいなとこもある五色くん。(マットに頭を突っ込む日向を見る表情は、影山くん髪型変えた?って感じだったし)
日向にドヤ顔を見せつけたかっただけかもしれないけど、スッと、百沢のスパイクを拾ったのをみると、五色くんも、やっぱり基本以前のことをしっかり積み重ねてきてるんだな、と思う。影山くんも同じようなことをしそうだけど、そのあと日向に、お前は球筋を読まないのが悪い、とか指導までしちゃいそう。
強豪 と言われる、多分部員数も多い中学で3年間みっちりやってきた影山は、球拾いからキッチリこなしてきたんだろうし、改めて、自己流でやってきた日向との差を感じてしまう。
バカなことも躊躇わずやってしまうというとこは、二人とも同類なんだけど、基礎力の違いは決定的。日向もそれはわかってはいるんだろうけど、入部してここまで突っ走ってきたから、そこんとこを思い知らされるってほどまでのことはなかったんじゃないかと思う。周りをじっくり見るってこともなかったろうし。

ただ、球拾いの意義があるとしても、多分、短い合宿中に身につくような性質のものではないと思う。意識の上での変化の方なのかなあ。
日向の中で、何かは確実にかわるだろうとは思うけど、どうだろう。

 

朝一の大地さんから始まって、昼休みのコーチ、放課後の武田先生まで叱られ続けの1日だった日向。武田先生のが、一番怖いけど、グッときたのは田中先輩の言葉だ。球拾い宣言をしたはいいけど、スパイカーとして練習に参加したい気持ちをリセットできてるわけじゃない、もやもやしたものを抱えたままの日向は、球拾いしてます、って田中さんに言えないみたいだ。やっぱ、こんな日向見たことない。そんな日向に、あんま焦んなよ、って一言。日向、幸せだね。


合宿に戻っても、まだ何を掴もうとすればいいのかすらわからない状態の日向。ここで、牛島登場。
天童さんが出てくると、一気に場の雰囲気が変わるのが好きかも。
牛島と練習試合できる機会に舞い上がる年下のMB君に使われてしまう日向の今の立場なんだけど、天童さんが、日向を対等に扱ってくれてる感じにホッとする。
で、牛島の方はといえば、日向に一言。

「それで お前は何をやっている?」

穏やかで、ほんとに何の他意もないのかもしれないけど、今の日向にはやっぱり心に突き刺さる。
球拾い宣言をしてからこれまでに溜まってきた、すべての感情がピークに達した瞬間に、日向は体育館倉庫のマットの中に頭を突っ込んだ。マットの中で、外の世界を一旦シャットアウトして、ここで逃げることもできるのに、日向にはそんな選択肢はないんだろうなあ。

ほんとに何をやってるんだろう。

結果的にこの一言で、日向は自分をリセットできたみたいだ。ここにきて、ようやく視点を変えて、自分で考え始めた。
マットから顔を出した瞬間に、日向はスタートラインに立ったのかもしれない。
で、何考えたんだろう。来週も日向回なのかな。


それにしても鷲匠先生は、何を考えてるんだろう。日向を送り返してしまった方が、先生にとっても楽だったろうに。そもそも40年かけて否定したいとさえ思った日向の姿を見ることは(それも球拾いの姿)過去の自分を見るようでもあるんじゃないかと思うんだけど。
無茶する奴は嫌いじゃないというけれど、この合宿中日向がどんなに頑張っても、練習には参加させる気はないという。この合宿のコートにいる人間の中で、日向のきつさを誰よりも理解してるのは、鷲匠先生なんだろうと思う。それも指導者として客観的にというだけでなく。
40年前に、強く大きな者を妬ましく強烈に憧れたその感情を鷲匠先生は、完全には消化しきってなかったのかもしれない。自分でも気づかずに、封印してただけなのかもしれない。もしそうだとしたら、完全に指導者としてだけの目で、日向を見ることができるかな。きついんじゃないかな。
どうなのかなあ。わからないな。


今週は出番なしの影山くんの方は、どうなるんだろう。バレー漬けで楽しくて仕方ない怖くない笑顔の影山が見たいなあ。