ホントにBrexitしてしまった

まさか本当に離脱派が勝利するなんて、びっくり。なんだかんだ言っても、あれだけ世界中から経済がダメになるって脅されたら、いざ投票の段になれば、怖くて離脱なんて選べないんじゃないかなあ、と思ってたから、イギリス人すごい、って、ある意味感心してしまう。

今回の投票では、離脱派が勝利したところでは、大差で勝利し、残留派が勝利したところは、比較的投票率が低く勝っても僅差だったというのが特徴、らしい。
シェフィールドという町は、大学の街で若者が多く、残留派が勝っていい条件の街なのに、投票率67、95%で離脱派が50・99%で勝利した。今回の投票の特徴がよく現れてるらしい。
スコットランド残留を選択。2014年の英国離脱の投票の時は、残留を選択したけど、今回の結果を受けて、独立問題が再浮上してくるとの見方が大勢みたいだ。スコットランドの議員もインタビューを受けてたけど、この民意は尊重しなければならない、と繰り返してた。


エスタブリッシュメントへのある種の反乱だとしても、まさか本当に離脱を選択するなんて誰も思ってなかったんだろうと思う。東京株式市場も、午前中途中までは前日より若干だけど高かったみたいだ。
CNNのインタビューによると、EU離脱運動をしてきたイギリス独立党のファラージュ党首自身も、開票が始まるまで、僅差で負けると思ってたらしい。
BBCなどのネットワークが離脱確定の報道をすると、『「6月23日を我々の独立記念日とし、イギリスの歴史の夜明けにしよう」「今の予測が正しければ、良識ある人々の勝利となる。われわれは、多国籍企業や大銀行などと戦ってきたが、一発の銃弾をうたれることもなく勝利を迎える。」』(NHK NEWS WEBより)と、支持者の前で演説したみたいだけど。
CNNの女性キャスター(ロンドンの現場で、いろんな人にインタビューしてたから、CNNの人ではないのかもしれない)が、極右すぎて離脱派の”顔”ではなかったのに、ポピュリストでデマゴーグの彼がこんな風に”顔”みたいに扱われるのは危険だと言ってたのが、印象的だった。


離脱派がパーティしてる様子も映ってた。勝利に沸いてるみたいだ。
そもそも離脱派は、経済の先行きについてはあまり語ってこなかったという(ある程度の経済の悪化は自由を勝ち取るためのコストだ、って覚悟してる人たちもいるみたいだけど、多くは、経済がどうなるかには、片方の目をつぶってたんじゃないかな。両目をちゃんと開けてたら、離脱に投票できないと思うんだけど)。
離脱は、各国の台頭しつつある極右を勢いづかせるきっかけになるのではないかという見方も多い。
パーティだけ見たら、各国の極右もイギリスに続けと、勢いをえるのかもしれないけど、これから実際にイギリス経済に影響が出てき始めたらどうなんだろう。と思ったら、実際に影響が出る前に、もうすでにフランスのルペンさんが、国民投票を求めてる姿が報道されてた。懸念されてたナショナリズムポピュリズムの台頭。外国人排斥や、反エスタブリッシュメントの流れが強まるのではないか、という恐れが早速現実になってるみたいだ。

 

CNNで、EU本部ブリュッセルの人も、インタビューされてた。残留派が僅差で勝つと予想してたらしい。政治的にも経済的にも悲劇だけど、EUはイギリスに厳しい態度をとるはずだと言ってた。他の離脱志向のある国への手前も、厳しくせざるをえないだろう、ということらしい。
国民投票があったからといって、離脱がすぐに認められるわけではなく、2年間にわたって、EU側との交渉、離脱手続きが行われるという。2年の締め切りは設けられてるけど、実際にはもっとかかるらしい。かつて使われたことのないEU脱退の手続きだから、どうなるのか誰も予測できないという。
EUの人が言う厳しい態度は、その交渉の中で示されるんだろう。


朝の羽鳥さんの番組に出てた、信州大学の教授が、離脱はリーマンショック以上のショックになるかもしれないと言ってた。離脱はイギリスの経済に与える打撃はもちろん大きいけど、他にも離脱を考えてる国もあり、そこへの影響が大きい。その結果EUが瓦解して、ユーロも使えなくなるなんてところまで行けば、世界経済が大混乱に陥ってしまう。ということらしい。離脱決定のニュースを受けて、早速ポンドとユーロは下落して、円高になってる。株価も下がってる。
夕方のニュースでは、キャメロン首相は、10月をめどに辞任の意向だと言ってた。
目先の選挙のために世界を大混乱に陥らせてしまったんだ、結果的に。
まさか離脱という結果を国民が選ぶとは、思ってなかったんだろうから、世紀の大誤算ということになるのかもしれない、のかな。