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イエメンの報道から

イエメンについて

5月の初めに一時中断から再開されたらしいイエメンの和平の話し合いのその後はどうなってるのか、記事を探した。
とりあえずNYタイムズで検索してみた。

 

イエメンのアルカイーダのグループが、南部の港町ムカラからの撤退を認めたという記事は4月30日付だった。
5月12日付のNYタイムズの記事では、そのムカラで、12日木曜日イスラム国のグループが海軍基地の検問所に車で突っ込む自爆テロを起こしたという。6人から10人の兵士が犠牲になったという。
イエメンのアルカイーダは、ムカラの町をほぼ1年支配下に置いていて、その間に地元の勢力との協力関係を築いていたらしい。それらの地元兵士たちは、タイズやアデンの様な町でフーシ派と戦っている。で、その同じ地元兵士たちを、サウジ主導の連合側が支援している、という。なんか、関係が複雑。

5月15日付の記事では、日曜日ムカラの警察施設の中で自爆テロが起こされ、少なくても25人が死亡した、という。イスラム国が犯行声明。

 

イスラム国は、アルカイーダが湾岸諸国に支援を受けてるイエメン軍にムカラを獲られたことを非難してるというけど、自分らだって敵同士だろうに。元はアルカイーダだから、欧米の手先に取られるよりはマシってことなのか?
アルカイーダとイスラム国は、アラブ連合を西欧のコマだと見なし、シーア派のフーシ派は死に値する背教者だと見なしてるらしい。

 

和平交渉については、フーシ派もサウジ連合側も、イエメンの混乱に付け込んだアルカイーダや、イスラム国の伸長への危機感から、和平交渉に臨んでるというけど、クウェートで開かれてる和平交渉の方は、とりあえず特に進展なしという状態らしい。
とはいえ、それぞれの代表団は毎日会って、国連安保理の決議の実行と権力のシェアについて、話し合ってるという。
でも、記事によると、両サイドがサヌアで権力をシェアするというのは、遠い夢だそう。
17日火曜日には、イエメンの外相が和平の話し合いの一時中断を発表したという。
フーシ派が国際的に承認されてる大統領の正当性を認めないから、だそうだ。フーシ派は、新政権の中に自分たちも入ることを求めているというけど、それを理由にするってことは、国際社会の承認を受けてるサウジの支援する政権は、それは受け入れないってことなのかな?ここまで戦ってきて、いきなり一緒に新しい政府を作っていきましょうっていうのも難しいんだろうなとは、普通に思うけど。フーシ派にしたら、最初にハディ大統領を追い出す前からその要求は変わってないだけなんだろうとも思う。

 

同じ火曜日に国連は、イエメンの人道支援のために求めている18億ドルのうちまだ16パーセントしか集まってなくて、760万人が飢餓の淵に立たされてると発表。内戦が始まって以来6200人以上が殺され、その半分は民間人だという。2016年の資金提供国の中に日本も入ってるみたいだけど、いくら出してるんだろう。

先週アメリカ軍は、フーシがハディを追い出して以来初めて、アラビア半島のアルカイーダとの戦いを支援するため、少数の隊員を派遣したと発表。

 

内戦中だって、人々の生活は続いてるっていうのは、言われてみれば当たり前のことなんだけど、普通の生活の記事を見て改めて気づいた。電力不足のサヌアではソーラーパネルが売れてるらしい。

イエメン最大のがんセンターがあるタイズは、北と南をつなぐ要所ということで、フーシ派と地元のレジスタンス勢力の間で戦闘が続いているという。
かつては年に5600人のがん患者の治療をしていたがんセンターも、今は施設の破壊に加えて、物資不足で満足な治療ができない状態らしい。危険を冒して首都まで治療を求めに向かうか、家で死を待つかのオプション。
弾丸や砲撃で殺されるだけじゃないんだ。