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ハイキュー!! 21巻 コンセプトの戦い 感想(5)

なんだか根気が続かなくて、だらだら書いてたら、21巻の感想に5日も費やしてしまった。

今まで、ハイキュー!!の中でいちばん面白くて何回も読み返したのは、インターハイ青城戦だった。なんといっても、チーム競技で仲間からの信頼を完全に失うといういう結構大きなトラウマを抱えた影山が、コンプレックスの対象でもある及川さんと直接対決して、おまけにあろうことかギリギリのとこでチームも破れるんだから、面白くないはずがない。このころの影山の絵柄も好きだったし。
でも、白鳥沢戦は、牛島以外のキャラクターも監督からして結構強烈で、バレーボールの試合としても面白かった。

連載で読んでた時は、なんだか月島の扱いに偏りすぎてる感じが強くて、若干反発を感じながら読んだところもあったけど、単行本で通して読むと(勝負の結果を知ってるからかもしれないけど)、攻撃につなげるには月島のリードブロックって、確かにキーになるものだったんだなあと、あまりに当たり前なことをあらためて感じた気がする。

 

20・19と烏野のマッチポイントになったところで西谷さんに変わって月島が入り、日向のサーブから始まる1本のラリーに、1話半かけてる。

マイナステンポのバックアタックから、ファーストテンポのバックアタック、白鳥沢の速攻にはリードブロックでワンタッチ、最後の最後でストレートを締めに来たブロック、それをかわすウシワカ。

日向があえて飛び出さないファーストテンポの5人シンクロ攻撃での場面は文字なしで、音のない映像って感じのページ。
白鳥沢戦は、ウシワカ対烏野に加えて、鷲匠監督と烏養元監督とのコンセプトの戦いでもある。最後、バックアタックを決める日向をみつめる鷲匠監督の胸中は複雑だなあ、多分。40年のバレー人生をかけて否定したかったんだから。

21巻で好きなシーンはたくさんあるけど、勝敗がついた直後の、日向と影山の、集中からまだ冷めきってないような表情はそのうちの一つかも。

青城の試合後は、番外編で描かれてて、かなり泣けるエピソードだったけど、本編で描かれた白鳥沢のエピソードも良かった。

特に五色に最後の言葉をかけた牛島の表情と、それを受けた五色、見守る2年の表情が、次のチームを感じさせる。これが最後の3年たち、最後のコマの瀬見さんの表情もいいなあ。

本当に、敗れたチームを丁寧に描いてくれるとこは、ハイキュー!!いいなあと思うし、好きなとこです。

それにしても、敗れたチームは来シーズンは、みんな打倒烏野で来るんだな。影山たちが2年になるまでハイキュー!!続けるのかどうかはわからないけど、宮城県内で追われる立場になった烏野は見てみたいかも。

 

21巻の番外編は、映画ポスターがらみのエピソード。谷地さんが入ると、1年の雰囲気がほっこりムードになって、月島の言葉さえトゲなく聞こえる(ような気がする)から不思議。