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ハイキュー!! 21巻 コンセプトの戦い 感想(2)

21巻は、181話〜190話プラス番外編1話。

181話 『殴り合い第2ラウンド』は、復活した影山が、早速日向を使った速攻をしかけて成功した後から始まる。これで8対9。
そこから1点は追加するけど瀬見さんにサービスエースも決められ、9対12と3点差。烏野応援団も、白鳥沢の応援に圧倒され、ものすごく嫌な空気が流れたところで、日向のもはやレシーブではと思えるようなネットから離れた位置でのブロックみたいなのが決まって、烏も10点台に乗せた。

182話 『おくることば』12対10になったところで山口がピンチサーバーに入る。この回の主人公は、白鳥沢唯一の1年レギュラー五色だ。インターハイ予選の段階で、あの青城も接戦にすら持ち込めなかった白鳥沢。そもそも今まで県予選レベルでフルセットに持ち込まれることすらなかったんだろう。そんな中で、同じ1年の、それも体格的にはどう見ても劣ってる日向に、牛島が止められたことが、さすがの1年レギュラーの五色のメンタルを狂わせたみたいだ。白鳥沢は五色のミスで2点失い、烏野が12対13と、1点ひっくり返した。
そこで、牛島から五色にかけられる言葉が、この回のタイトルになってる。大エースのひとことで、平常心に戻る五色は、さすが次期エースだなあ、と思わされた回でした。

183話『欲しがった男』立ち直った五色のサーブからウシワカが簡単に決めて、14対13の、白鳥沢マッチポイントから始まる回。
この回で、鷲匠監督の過去が語られる。徹底して、強いエースを軸に、選手個々の能力を高める足し算バレーを追求する白鳥沢。体も出来上がってない、未完成の高校生。3年間でやれることなんて限られてる。だから、個々の能力を最大限に追求することに重きをおくスタイル。
この回は、終盤のここスタミナ的にも限界に来てもなお同時多発攻撃を仕掛ける烏野を、有効な攻撃だと鷲匠監督は、認めるんだけど。
それでも、小さくて、戦う場にすら立てなかった自分が40年かけて追い求めてた、シンプルな強さが、烏をねじ伏せるのを待っている。監督が静かに見つめる中で烏野がギリギリだけど繋いでいく、激しいラリー。
日向がゾワッとするほどの空中姿勢で打つウシワカのスパイクを、西谷さんがギリギリで受けて返して、「絶対獲るんだ!!」と烏がみんな上を向いて向かうシーンから、そんなこと全くおかまいなしに牛島がスパイクを決め、烏野の緊張が、応援席も含めて一気に崩れ落ちるコマまで一息で読んでしまう。で、烏野のメンバーの後ろ姿に、ダメか?と思わされるんだけど、ページをめくると、烏養さんの体育館中に響き渡るような声。本当、周りなんか一切見ないで、コート内の6人だけを見つめて、何の計算も無しに出た言葉なんだということがものすごくよくわかって、なぜだか烏養さんが羨ましくなったシーンでした。

結果を知ってるから、白布さんの涙も見たから、かもしれないけど、連載で読んだときとは、登場する一人一人に対する感情も変わった。ここでの白布さんの、こっちの方が強い、というセリフも、連載のときは、むっとしたような覚えがあるけど、単行本で読み返すと、鷲匠監督の求める強さと重ねて、その強調なんだと、素直に読める。
今回単行本出るのGW中でよかったあ。1話読むのにこんなに時間かけたら、連休終わっちゃうけど。