日本が51番目の州になったらってよく聞くけど、国会の憲法審査会での問題提起とは結構びっくり

丸山議員の、大統領は奴隷の子孫発言は、本人はアメリカという国の活力をたたえた発言で、差別発言だと批判されるのは不条理だと言ってる。確かにアメリカの活力について語ってるみたいけど、黒人イコール奴隷と受け取られるようなことを言った時点で、もうアウトのような気がする。でもそれより、その前段階の、「日本が米国の51番目の州になるということに憲法上どんな問題があるのか、ないのか」という発言の方が、びっくりだったんだけど。そうなれば、確かに集団的自衛権も安全保障条約も全く問題にならなくなるのだろうけど、いくら押し付け憲法の解消を目指しているからと言ったって、独立国であること放棄して、問題の解消を図るなんて、発想そのものが、理解できない。

でも、安倍首相の人権問題ですよ発言で、”51番目の州”はどこかに行ってしまったみたいだ。

・辞任した甘利前大臣の献金問題は、お金を渡した側からの録音テープが出てきて、秘書の口利き疑惑が持ち上がり、証人喚問だ、真相解明だと言われる中、甘利氏は睡眠障害で1ヶ月の自宅療養が必要という診断書を提出。

・この診断書を受けて、16日の民主党代議士会で、中川正春議員が、「これからいよいよ攻勢をかけていきたい。首相の睡眠障害を勝ち取りましょう」 と発言。

・19日の衆院予算委員会で、自民2012年初当選組の相次ぐ不祥事、丸山議員の「大統領奴隷発言」について追及される中で、安倍首相が、中川議員の発言を取り上げ、[「睡眠障害に悩む人にとって大変な発言だ。しかも、私をそういう状況に陥れようと考えているんですか、民主党の皆さん。これは人権問題だ。私にだって家族がいる。『お前を病気にしてやろう』と民主党で決意している。文科相をしていた方が発言しているというのは、非常に驚いた」とまくし立てた。] ([ ]内は産経ニュースより)

身内が癌を病んでから、それまでスルーしていた、「お前は職場の癌だ」のような普段よく使われる言葉が、いかに人を傷つけるのか実感した。だから、睡眠障害に悩む人たちにとって、中川議員の発言がいかに配慮のないものに聞こえるか、わかる気がする。
人それぞれ触れられたくないことはいろいろあると思うけど、病気のような、自分ではなんとかしたいと思っていてもどうにもならないこともあることを、例えに出すようなことは、特に言葉を商売にするような人たちは、慎むべきだと思う。

けど、それはそれとして、この首相の反応は、なんなんだろう。首相は本当に文字通り、民主党が自分を病気に陥れようとしてると受け取って、マジに人権問題だ、と思ってるんだろうか。まさかね。それとも、人権問題だと、こんな風にまくし立てて反撃してるつもりなんだろうか。
産経ニュースは
[すっかりおなじみになった民主党の「ブーメラン現象」に、西村氏は「問題をすり替えないでほしい。睡眠障害の件はお詫びいたします」というのが精一杯。首相は「与野党を問わず、みなさんも胸に手を当てながら一人一人が律していくことが大切だ」と締めくくった。] と、書いてたから、一定の反撃にはなってるのか。お互いさまにしてしまうんだから。西村議員は、首相の人権問題だと言う”反撃”に、自民党の法務部門のトップの丸山議員が奴隷発言の後、不条理だと言ってること自体が問題だ、として、そのことに対しどう考えるのか、と追及してる。睡眠障害の件をお詫びするのが精一杯、と書かれてるような感じではなかったと思うけど、まあ受け取り方は人それぞれなのかも。


自分の見たいものしか見なければ、夜も眠れないほど、何かを悩むということはないのかもしれない。