ブルーベリーマフィンのレシピで思い出したこと

去年の今頃も友チョコについて書いたなあと思い出しながら今年もまた子供の友チョコ作りに少しだけ付き合った。
子供には、長く続けることの大切さ(継続は力なりですね)を、時々言うようにしてるんだけど、言ってる本人に一番足りないのが継続する力だとほんとは思ってる。まあ、だからこそ反省と後悔を込めて、子供にいうことができるのかもしれない。とりあえずこのブログは1年続いたから、ちょっと嬉しい。

今回は、ブルーベリーマフィンを作った。マフィンは何回か作ったことがあるので、子どもも慣れたもので、ほとんど手伝うこともなく、ただ作る様子を見ながらお喋りに付き合っただけだ。
電動の泡立て器がないと、バターをグルグル混ぜる時が、力技になる。砂糖を入れて、混ぜるのも結構大変。子供がものすごい勢いでグワングワン混ぜてるのを見ながら、アシモフの短編を思い出してた。

黒後家蜘蛛の会』という短編集。1〜5巻まで出てたと思う(6巻出てたかなあ)。
ミステリー作家や、高校の数学教師、画家に、元政府情報機関職員、化学者、弁護士(あと一人くらいいたかも)が、毎月一回ニューヨークのイタリアンレストランで黒後家蜘蛛の会という名前で開く食事会。毎回持ち回りのホストがゲストを一人連れてきて、食後に彼の話を聞くという流れなんだけど(女人禁制だから”彼女”の話はない)、ゲストが出すちょっとしたミステリー(ゲストはちゃんと結末を知っている)をみんなで話しながら解いていくという短編小説集。みんなでいろんな答えをああでもないこうでもないと出していくんだけど、最後はいつもレストランのウェイターのヘンリーが、正解にたどり着く。殺人みたいな事件が出てくるわけではなく、本当にちょっとした謎解きで、ミステリーとしての面白さもあるんだけど、そこで交わされる会話や、ほんと歩く百科事典的な知識があちこちにばらまかれてるのが、面白くて好きだった。毎回作者の短いおまけ話が付いていて、それも好きでした。でも、好き嫌いはあるかもしれない。(面白いよと、貸した人から、歩く百科事典的なとこが鼻について嫌だという感想も聞いたことがある。)

 

長々書いちゃったけど、その中の一編に、ブルーベリーマフィンのレシピを盗まれたという話があって、ブルーベリーマフィンと言うと必ずその話を思い出す。
引退して郊外の村に住むことになった配管工(ゲスト)の奥さんが、料理名人で、特にブルーベリーマフィンは、その村の男たちみんなが夢中になってしまい他の奥さん連中が嫉妬するほどの美味しさ。秘伝のレシピだから誰にも教えなかったんだけど、勧められて本を書くことになり、レシピを書くことになった。外に漏れないように用心しながら書いてたそのレシピがある時村の掲示板に張り出された。それも、奥さんが執筆中のレシピと一語一句違わない表現で。
さあ、なぜレシピは漏れたのでしょう、っていう謎なんだけど、そのレシピの中にボールをかき回す時にものすごい勢いでかき回すみたいな表現があって、子供がボールをかき回してるのを見てて、そこんとこを思い出してた。家にあるマフィンのレシピ本に、アメリカの人たちがマフィンといえば真っ先に挙げるのがブルーベリーマフィン、というようなことが書いてあったけど、きっとそれぞれ家庭の味っていうのがあるのかもしれない。