『イスラム国 テロリストが国家をつくる時』を途中まで読んで

内戦状態が続いているイエメンや、内戦の片方の当事者になってるみたいなサウジアラビアで、イスラム国によるシーア派を狙ったテロが起きてるという報道を前に(ここ1年以内だったと思うけど)読んだ時、イスラム国はシーア派とスンニ派の間で宗派間戦争を起こそうとしてるんじゃないかという声もあるというのを読んだ記憶がある。

イラクイスラム国が勢力を拡大してる背景の一つに、シーア派の政府、国軍に対するスンニ派住民の強い不信感を、同じスンニ派のイスラム国が利用してるということがあるという。
でも、イラクNPO活動をしていた人のインタビューか何かで、もともとイラクではそれほど宗派間の対立もなく、スンニ派とシーア派もうまく共存していた、という言葉があった。
スンニ派とシーア派の対立感情がどれほどのものかわからないけど、とりあえずシリアでも内戦の混乱状態を利用して勢力を伸ばすというのが基本みたいだから、混乱状態をさらに酷くするために、宗派間の対立を煽ってるのかなと思いつつ、それだけなのかな、と疑問にも思ってた。

最近読み始めた、『イスラム国 テロリストが国家をつくる時』という本の中で、イスラム国が勢力を伸ばしてきた過程の記述の中に、イスラム国はイラク国内で世俗的なスンニ派とシーア派ナショナリズムをテコに一つにまとまるのを恐れて、シーア派へのテロを図って両者の対立を煽った、というようなことが書いてあった。

イスラム教について知り始めたのが、テロだ内戦だって報道されるようになってからだから、スンニ派とシーア派と言われればそればっかりに目がいってた。けど、その中にも、それぞれに世俗的って括りで見ることができる人たちがいるんだということをあらためて知った気がした。もしかしたらそういう人たちが多数なのかも。
そいういう人たちを分断しておきたいと思ってるのは、イスラム国だけじゃないのかもしれない。