駆け付け警護の記事を読んで

去年だったかその前だったかよく覚えてないけど、ギリシャの財政危機の問題が持ち上がった時、ドイツを筆頭にEUはギリシャに、支援と引き換えの緊縮財政を強く求めた。財政健全化のための緊縮財政にヨーロッパは励んでいるんだなあと、それ以来思ってた。けど、11月にパリで起きたテロ以来、特にフランスでは軍事費が増加してるようだ。3日には、テロ後に出された非常事態宣言を3カ月延長する法案を閣議決定。報道によると、2月半ばから上下両院で審理に入り、通れば5月26日まで延長されるという。
非常事態宣言は、憲法上の規定によるのではなく、アルジェリア独立戦争当時に制定された緊急状態法という法律の下、宣言される。期間を限定して警察権限が強化される。
内務大臣は「公の秩序と安全に対し危険な活動をしている人々」を自宅軟禁することができ、令状なしの家宅捜索や武器の押収も可能となるそうだ。一部、移動の自由、表現の自由の制限も認められるというけど、こちらの方は実際は1955年以降一度も適用がないという。

何日か前の新聞に、国民の理解を得やすいとして、憲法に「緊急事態条項」を新設する改憲論が自民党に浮上しているという記事が載っていた。
大規模災害や外国からの武力攻撃プラス内乱などの非常時に、閣議にかけて首相が宣言できるということはわかったけど、具体的にどういうことが起きるのかよくわからない。法律と同効果の政令を制定できるとあるけど、それがどういうものなのかはもちろん制定されなきゃわからないし、基本的人権は最大限尊重するとあるけど、基本的人権間で軽重があるという解釈をするみたいだし、議員の任期に特例を設けるともある。政令は国会の事前承認ではなく事後承認でいいというから、細かいチェックが効くとは思えないし。

戦前とは違う、戒厳令ではないというけど、なんせ、自分たちの都合に合わせて憲法学者の意見を取り入れたり無視したり、何のためらいもなくできる人たちみたいだし、全然信用できない。


スーダン自衛隊PKO活動の任務に、駆けつけ警護や治安維持活動などを加える検討に入ったという記事が朝刊に載っていた。
時折報道で読む南スーダンの治安状態は、相当悪いみたいで、国際援助機関の報告によると、過去2年間で220万人が家を追われ、そのうち60万人は近隣諸国に保護を求めている。政権側は、去年焦土作戦も始めたらしい。
政権側と反政権側の双方とも、病院や国連施設など本来安全であるべき場所を尊重することもないという。

そこで激しい武力衝突を繰り返しているのは、部族間の激しい抗争を戦い抜いてきた「ゲリラ戦のノウハウを持つバリバリの戦闘部隊 」だそうで、エチオピア、ケニアをはさんだ隣のソマリアではアルカイーダ系の反政府勢力が台頭していて、国境を越えたテロを起こしてる。『米国の「対テロ」戦争の本場だ。』そうです。

新聞などを読んでると、アメリカもヨーロッパも中東やアフリカの混乱と自国へのテロの脅威に、戸惑っているような印象を受けてしまう。
とりあえず南スーダン自衛隊の任務拡大から、なんて感じで足を踏み入れたら、もう抜けられない魔窟に入り込んでしまうような気がして本当に怖い。