パキスタンの外交官の訃報記事を読んで

パキスタンの元外相で30年間、パキスタンの国際関係の顔だった、ヤクブ・カーン氏が、今週はじめに95歳で亡くなったという記事を読んだ。

記事によると、カーン氏は1972年のニクソン米大統領の中国訪問や、1980年代後半の、ソ連のアフガン撤退交渉や、ニカラグア内戦の終結などで、働いたすごい外交官だったらしい。

1999年にはニューヨークヨークタイムズの著名なコラムニスト、ウィリアム・サファイアが、”今日の世界で最も熟練した外交官”と、評したという。
ムシャラフ将軍の無血クーデターがをアメリカに納得させるというデリケートな任務が印象深かったらしい。
”民主主義はそれ自体が目的なのか、目的達成の手段なのか。民主主義が避けようのないカオスに向かうとき、何をすべきか。”

と、この言葉を読んで、内戦状態にあるシリアが思い浮かんでしまった。

29日金曜日にはようやく和平交渉が始まったという報道がされた。政権側の空爆停止など、交渉参加に条件を付けていた反政府側も、31日から交渉に入るらしい。といっても対立してる当事者同士が同じテーブルにつくというのではなく、国連特使によるシャトル協議という形になるみたいだ。

もともとは民主化を求めるアラブの春から始まったはずのシリアの反政府運動だったはずなのに、26万人が死亡し、1200万人が難民や国内避難民となっているという内戦状態になってしまった。どこでどうなった、なんて単純な回答はないんだろうけど。