中東のニュースってよくわからないから、とりあえず新聞記事を自分にわかるようにまとめてみた

個人的には波風の何もない平和な年明けだったけど、正月早々サウジアラビアで47人が処刑されたという記事を読んで、47人一度にというのに驚いた。
一度に47人の大量処刑ってのは、ここ数十年でも最大数みたいで、そのほとんどがアルカイーダ関連で、4人が高名な聖職者二ムル氏を含むシーア派だという。
人権団体は以前からサウジアラビアの司法手続きの不公正さ、拷問による自白などを非難してるらしい。
報道によると、その後すぐにイランで処刑に抗議する人々がテヘランサウジアラビア大使館に火を放ち、またテヘラン以外でも抗議活動が展開されているという。”高名な聖職者”の高名さがどの程度のものか分かった気がする。

処刑されたのが2日、テヘランのサウジ大使館で抗議の人たちが火を放ったのが3日早朝。
で、今日の朝刊には、「サウジ、イランと断交」という記事が載っていた。3日、サウジ外相が記者会見で発表したという。バーレーンUAEスーダンも断交や、外交関係の格下げを発表した。「断交は、処刑に抗議する人々がイランのサウジ大使館を襲撃したことへの対抗措置。」で、「サウジ国内のイラン外交官に48時間以内に出国すよう求めた。イランに駐在する自国の外交官も退去させているという。」
これに対しイランの外務次官は4日、「『断交は地域を不安定にする』と強く非難。イラン外務省は外交官の退去を進めていると明らかにした。ただ、対抗して断交するかは明らかにしていない。」そうだ。イランの最高指導者のウェブサイトでは、サウジの死刑執行人とイスラム国の悪名高いジハーディ・ジョンの写真を並べて「どこが違う?」と掲載してるらしいし、言葉の非難はかなり強い調子みたいだけど、国民には、火をつけるような抗議行動はイランの評判を落とすだけだと、冷静になるよう求めているという。

専門家によると、両国とも直接的な交戦になるようなことは望んではいないらしい。その代わり、現在進行中の代理戦争の方にベストを尽くす(って、この表現変ですよね、自分で書いて思いました)のではないか、ということらしい。それはつまりシリアとイエメンのことみたいだけど、シリアもイエメンも今月は和平交渉が予定されてる。サウジアラビアは、イランとの外交断絶がシリアとイエメンの和平の努力に影響を与えることはないと言ってるらしいけど、両国の対立深化は交渉にも悪影響を及ぼす恐れがあり、難民問題も抱える欧米各国から、憂慮の声が上がっているという。サウジアラビアに武器をたくさん売っているイギリスではサウジ批判については慎重みたいだけど、欧州各国では死刑に対しては非難の声をあげているみたいだし、この件に関しては、西側はイラン寄りだという専門家もいるみたいだ。

イエメンの和平交渉は、前回も失敗で、1月中旬に次の交渉を持つという締め切りを設けたのが成果だったらしいけど、それが目の前に迫っているこの時期になんで非難を呼ぶであろうことが予測されるような死刑を行ったんだろう。

イスラム国は、中東地域で宗派間の対立が激化することを望んでいるらしい。昨日のNHKでは、対立による混乱を利用して、地域のスンニ派の人々の支持を得るのだというようなことを言っていた。

そこで中東の地図を示しながら説明していたんだけど、紛争国の色分け地図を見たら、アラビア半島の付け根と先端にイランの影響が拡大したら、サウジアラビアって挟まれちゃうんだと改めてしみじみ。