ハイキュー!! 第188話 コンセプトの戦い 感想

セットカウント 3−2 試合終了の笛

ラストボールは白鳥沢のコートに落ちた。

試合開始の笛が鳴ったのが第151話。長かったと言えば長かったような、そうでもないと言えばそうでもないような決勝戦にようやく決着がついた。

何度も出てきたことだけど、ウシワカ対烏野の個々の選手ではウシワカには勝てない。個々の選手が持ってるポテンシャルという意味でも烏野は白鳥沢に敵わない。今回、川西さんがブロックの中心で声出して指示出してるのが新鮮で、かっこよかった。(多分、影山・西谷を除いて。日向はちょっと比べようのない能力だからわからない)
この試合は”個”を極める強さと、新しい戦い方を探す強さの戦いだった。今回は、勝ったのは、烏野だけど、次回どうなるかはわからない。だけど、烏野が変わり続けるチームである限りそれは問題じゃない。
サリンジャーの言葉だという、「未来に発展も変革も無いと信じる理由は無い」から。

1試合かけて仕掛けを張ってきた3枚ブロックの罠。けど、一度きりのチャンスの罠に、彼は引っかからなかった。冷静にクレバーに仕掛けた罠は、鷲匠監督も驚かせたけど、ウシワカはその上をいった。(ウシワカがブロックの形を見て、無理な体勢ながらクロスへ打ちかえたシーン、ちょっとスカッとしてしまった。)
才能とプライドで、日向・月島の頭を床に抑え込むウシワカ。今は、どうやってもこの人には敵わない。自分には多分持つことのできない種類の強さが、ここに来てもまだ頭を押さえつける。ちくしょうって、思うけど、悔しいけど、でもかっこいいよね、憧れるよね。
自分を押さえつける圧倒的な強さに直面した時、どうするか。日向と鷲匠監督の違いはそこにあったんだと思う。日向対鷲匠監督の勝負は、日向の勝利だ。
日向にとって、負けることは問題じゃない(もちろん負けるのは嫌だし、勝ちたいという気持ちが日向の力の源泉ではあるんだろうけど)。負けて自分の足で立ち上がらないことが問題なんだと思う。

白鳥沢が、個々の能力を極限まで高めるチームであるなら、当然その象徴はウシワカで、セッターは文字通り影になる(裏の象徴はゲスブロックの天童さんになるのかもしれない)。
だけど、烏野が、新しい戦い方を探す強さを求めるチームであるなら、攻撃面でその最も重要な部分を担うのはセッターであると言ってもいいと思うんだけど、(チームとして戦うという意味で、守備の象徴は、ゲスに対してトータルディフェンスだから月島ってことになるのかな)この試合、影山は、こちらも文字通り影扱いだったように思う。でもそれは影山びいきの見方に過ぎなくて、やっぱスパイカー対決って意味でウシワカに対するのは日向、ってことなるのかなぁとも思うけど。
影山くん、セッターって損な役回りだと思ったことないですか?
最初の方でウシワカのスパイクに1歩も反応できずに立ちすくんでしまったのに、今回はクロスに打ち変えたウシワカのスパイクに反応できてたし(飛んでちゃったけど)、飛び出さない日向にも反応して完璧に合わせるトスを上げてたし、つなぎのレシーブもコース狙って返してたし、すごいことしてると思うんだけど、スルーされちゃう損な役回りのような気がして、細かい事が気になってしまいました。

この回は、コンセプトの戦いを表現するのに、言葉は必要最小限で、絵が主。ウシワカが日向・月島を押さえつけるのも、そのウシワカを、2・3年が束になって持ち上げるのも象徴的な描き方なんだけど、その中に影山くんはいないんですよね。確か、どっかの回でもコート上の5人全員描かれてる中にも影山だけ入ってなかったり、いつかの回では1回分丸々存在が消えていたこともあった(細くてすみません)。

 

細かいことはともかく、勝ったし、春高全国行くんですね。とりあえず、ホッとしました。

来週は、牛島よりも鷲匠監督がどういう反応をするのかが気なるかな。年だし。