ハイキュー!! 第184話 はじめての感情 感想 

月島が帰ってきた。田中さんじゃないけど、この試合のヒーローのように。でも、まだ試合の決着はついてないから、本当のヒーローになれるかはこっから正念場。

白鳥沢のマッチポイント。影山くんは、ここでツーアタックを選択して、観客の方がドキドキしてしまう。菅原さんがツーをやらないのは、怖いから。ツーは読まれたら確実に止められるから使いどころを誤るなと、前に烏養さんが言っていた。それを、まさか、相手のマッチポイントで使うなんて。この場面で、それでも使うのが、このどこまでも強気なセッターの魅力でもあるけど、応援席にいたらやっぱ、心臓止まったかも。天童さんも最後の瞬間読んだみたいだけど、反応遅れてギリギリ決められてるから、まさかここで、って感じだったんでしょうか。


「勝負事で本当に楽しむ為には強さがいる」烏養元監督に、よく言われたと、嶋田マートが山口に言ったのは、インハイ予選青城戦の敗北の後のことだった。
白鳥沢のジャンプフローターをあげて、レオンさんに、この男さえいなければ、とお褒めを頂いた大地さんも、心臓口から飛び出してもおかしくなさそうな場面で思いっきり攻めのサーブを打った旭さんも、この勝負楽しんでるように見えて気持ちがいい。攻めてミスしてもそれを責める奴は烏野にはいない、なんてこと、もう言わなくても、みんな前だけを向いている。
チーム競技の醍醐味って、自分にとっては、チーム全員が前だけを向いていると感じられる時だ。勝ちに行くというただ一点で一つになったチームの意思がこちらにまで伝わってきた瞬間は、見ていてぞわっとする。あくまで主観的なものだけど。
旭さんのサーブのシーン、誰も後ろを向いてない。根底には信頼があるんだろうけど、それを超えて、1点を取ることに全員が集中してる感じがする。旭さんが安全サーブを打つなんて誰も全く思ってない。


そして、月島。この試合を通しての彼の変わりぶりはすごい。
ほんと、馬鹿みたい。脱臼して、指の間まで裂けて、まるで痛みは治まってないくせに、ゲームに出て、ウシワカのパワーと最後まで戦う気でいるなんて。最後まで戦ってみたいなんて、そんな風に思うとこまできちゃったくせに、まだ、そんな自分を「馬鹿じゃないのこんなの」なんて評してしまうところも。
でも、こういうとこは多分ずっと変わらないんだろうな。


最悪の顔合わせから、7ヶ月(?多分)影山と月島の関係も少しづつ変化してきたんだと思うけど、今回の2人の会話のシーンは、たった2コマだけど、今の2人の関係と距離感がよくわかる。部活を離れたらなんの接点もないだろう2人(影山にとっては他の誰もそうなのかもしれないと思うことがよくあるけど)だけど、バレーボールの試合の中では、インハイ青城戦第3セット以降は、普通のセッターとミドルブロッカーの関係になれたと思う。
そこから徐々に進化して、この試合で、影山は、相手がここはエースにあげるだろうと予測するような定番(?)的場面でも、月島を使ってるし、月島の方も、初めて合わせる一人時間差で影山のトスを信じて飛んでる。月島の相手セッターとの読み合いも、影山は理解して、多分この試合を通じて、ブロッカーとしての月島を烏野の中で最も認めてるのかもしれない。影山の疲労に早い段階で気づいたのも月島だし、月島の異変に気づいたのも影山だった。それでもお互い絶対縮めない距離感が2人にはあって、そこがすごく好きかも。


次は合わせますって影山が言ったから、もう一回くらい成田さんの打つ場面あるのかと思ったけど、月島に交代。この場面でいきなり出場で、とりあえず普段通りをやるのは実はすごいことなんですね。ドキドキしながら合わないトスもなんとか打ってたし。コーチの一言がハイキュー!!らしい。

 

月島戻ってきたけどローテーション的には、すぐ後衛の場面。日向にしては静かなベンチシーンが続いてるけど、どこでどう出てくるのか。まだまだドキドキが続きそうですね。