ロシアの空爆の記事を読んで

 トルコによるロシア機撃墜について、先日の新聞に、トルコがもともと望んでいる、『安全地帯』の設置を欧米諸国に認めさせるという狙いもありそうだと載っていた。
トルコ・シリア国境のシリア側に、飛行禁止の緩衝地帯を設け、そこにシリア難民を収容するというものらしいけど、実際にはトルコが支援する反政府グループの拠点にする気ではないかとの疑念から、アサド政権側は認めていないという。

ロシア南部の北カフカス地域は、スンニ派住民が多数を占める地域で、イスラム国のリクルートグラウンドになっているそうで、ここから1000人だか2000人がシリア・イラクの戦闘に参加しているという。中央政府にとっては、自国から「テロリスト」が消えてくれるのは望むところみたいだけど、彼らが帰ってきてしまうのは怖い。で、彼らが帰ってくる前に、シリアにいる間に叩いてしまえということも、ロシアのシリア空爆の背景の一つとしてある、と書いていた記事を前に読んだ。
今朝の東京新聞には、ロシア機撃墜のきっかけとなった、ロシアによるトルコ南部のシリア側の反アサド勢力への空爆について、この地域は「シリアのカフカス」と呼ばれ、ロシアからイスラム武装勢力が約1000人、戦闘に参加している、とあった。ロシアにとっての自国の「テロリスト」は、この辺に来てたってことなんだ。

 

2011年に始まったシリアの内戦(という表現でいいのかどうかよくわからないんだけど)での死者数は20万人を超えるという。
シリア人権監視団の11・20の発表によると、9月30日以降のロシア軍の空爆による死者数は1331人に達し、うち403人が民間人。
砂漠の真ん中にイスラム国の施設だけがあるなら、市民が巻き込まれることはないのだろうけど。
空爆では市民が死ぬんです、と、空襲体験者の声を先日新聞(多分)で、読んだ。

アサド政権支援とか、アサド後の中東で影響力を保ちたいとか、専門家の解説もいろいろあるけど、ロシア一国を取っても、イスラム国を倒すという以外にも、空爆の思惑があるみたいだ。
9・30から、2ヶ月弱で、ロシアの空爆によるだけでも、403人の市民が殺されてる。空爆とテロを同じだと言う気は毛頭ないけど。

空から爆弾が降ってくる、その下にいるという恐怖は、どれほどのものなんだろう。