アルカイーダ対イスラム国? マリのテロとパリのテロ

報道によると、1月のフランス、シャルリエブド社への襲撃は、アルカイーダ系組織が犯行声明を出した。パリの同時多発テロの主犯と言われるアバウド容疑者は、この事件をに対し、もっと大きなことをしなければ、と刺激を受けたのではないかという分析もあるという。
今週の金曜日には、マリの首都で、外国人が多く利用する高級ホテルが襲撃に遭い、27人の遺体が見つかったという。アルカイーダ系組織が犯行声明を出したという。真偽が確認されたのかどうかは知らないけど、ムスリムかどうかコーランからの暗唱をさせてできた人たちは解放したという証言もあるそうで、以前にアルカイーダ系グループの行った犯行でも同じようなことがあったらしい。マリの方はマリの方で、パリでのテロに触発されたともいう。

テロリスト社会では、イスラム国に比べて慎重で、高齢化(!)してると見られてるアルカイーダは、イスラム国の攻撃はイスラム教徒もターゲットに含んでると非難してるという。自分たちはそうではないと、差別化を図ってる?
海外での西欧社会を狙ったテロを主眼にしてるイメージのあるアルカイーダと、カリフェイト建設のための地域獲得を主眼にしてるイメージのイスラム国だけど、お互いに刺激しあって戦略が交差してるようだ。

ヒト・モノ・カネ。それらを集めるために、いかに世界の注目を浴びるテロ攻撃をするか。アルカイーダとイスラム国のテロ競争が起きてるのかもしれない。
それなら、いっそ直接対決すればいいのにと思ってしまう。反撃できない市民を標的にするということが、どれほど卑怯なことなのかという意識なんて、コレッポチもないのだろうけど。

今回のパリのテロでは、ソフトターゲットという言葉がよく出てきた。警備の厳しい公的機関ではなく、警備の手薄な民間施設を狙うといういう、合理的といえば合理的なターゲット選択。

フランスでは非常事態宣言を3カ月延長する法案が議会で承認される見通しだというし、テロ関連で有罪判決を受けた二重国籍のフランス人の国籍剥奪する法改正も目指しているという。ブリュッセルでは地下鉄が止められた。
さらに厳しくなる締め付けに、社会からの疎外を感じるイスラム教徒の若者が増えれば、それはイスラム国などのテロ組織のリクルート予備軍となる。


市民を狙ったテロを起こし、西欧社会がそれに呼応して彼らに対する攻撃を強めれば強めるほど、彼らは十字軍に対する報復を叫び、テロリスト予備軍の若者たちがそれに応えるという。本当にそういう循環で動いているなら、フランスやロシアの空爆の激化は、彼らにとっては思う壺なのかもしれない。空爆で殺される人たちの中には、テロリストとは全く関係ない一般市民も多数含まれるはずだけど、テロリストにとってはそんなことどうでもいいことで(多分)、自爆テロをするくらいなんだから、自分たちの命を落とすことだって、大した問題じゃないんだろう。