パリのテロで、空爆を強化  イスラム国は殲滅できる?

夕方のニュース番組で、フランスのオランド大統領が、イスラム国の殲滅のために国際社会の連携が必要だ、と言っていた。
オバマ大統領は地上軍の派遣はどうしても嫌みたいだし、どこまでテロとの戦いがエスカレートするのかわからないけど、空爆だけでイスラム国の殲滅は難しいと言われている。
オバマ大統領には、永遠にアメリカによる占領状態を続けることはできないのだから、地上戦は現地の軍にまかさなければ結局のところ、今まで米軍がアフガンやイラクで失敗してきたことの繰り返しになるという固い信念があるみたいで、そのために米軍は、現地軍のトレーニングに徹しているらしい。
一旦地上部隊を派遣してしまったら、イエメンやリビアなど今結構ゴタゴタの国などでテロ組織のあらたな拡大があったらどうする?ってことらしい。戦線が際限なく拡大してしまうかもしれない。
イラク戦争の時に米軍はあっという間にバグダッドまで侵攻して、なんだかよくわからないうちに、テレビでサダム・フセインの像が引き倒される映像を見た覚えがあるけど、イスラム国との戦いに関しては、かなり長い目で見てるみたいだ。米国内では、地上部隊の派遣も含めてオバマのやり方じゃラチがあかないという批判は、根強くあるみたいだし、そこに大統領選が絡んできたらどうなるんだろうとは思うけど。

なんにせよ、イスラム国を殲滅したとして、それでようやく安心ってことになるんだろうか。9・11同時多発テロの時は、世界で一番危険なテロ組織として、いきなりアルカイーダという名前が出てきたような記憶がある。
元はアルカイーダの流れを組むイスラム国が出てきたのが、2013年。カリフェイトと自称する領土の獲得と、その残虐性、ネットを中心にした広報・リクルートの巧みさで、あっという間にアルカイーダに取って代わってしまった感じ。イスラム国建国を宣言した時は、国じゃないのに”国”ってつけて呼ぶのは敵の思うツボだから使わない、とかテレビのニュース番組で聞いたような覚えもあるけど、いつの間にか、”イスラム国”って定着してるし、”国”が相手じゃないのに、”戦争だ!”と繰り返されてる。

先月初めに、バングラデシュで、日本人男性が銃撃されて死亡したのも、イスラム国が声明を出してる。リビアイスラム国の兵士のトレーニングセンターみたいになってるというし、内戦状態の続くイエメンでも先月25人が死亡したテロが起こされた。
ナイジェリアのボコハラムは、イスラム国とともに、2014年の世界中のテロによる犠牲者の半数に責任があるという。

シリアとイラクイスラム国が殲滅されたとして、それで終わりになるとはとても思えない。で、そんなこととっくにわかってるはずなのに、叩きに行くのは、それしかないからなんだろうか。
イスラム国が首都とするラッカの町の暮らしは、地獄のようなものだとよく表現されてる。そんな町に住むヤジディ教の女性の一人が、町が空爆される間だけはホッとする、イスラム国の兵士の監視の目が緩み、空爆の間、バルコニーに出ることができるから。
その一文を読んだ時、強制収容所に収容されていたユダヤ人が、自分たちのいる収容所に、連合軍の空爆がありますようにと願っていたというエピソードを思い出した。(どこで読んだのかは忘れてしまったけど。)