戦場もグローバル化

パリの同時多発テロの前日12日に、ベイルートで爆弾テロが起きて、少なくとも43人が死亡した。これもイスラム国によるものだという。東京新聞14日の朝刊の国際面に記事が載ってた。他の新聞は知らないけど、大して変わらない扱いだと思う、多分。
自爆テロ43人死亡
中東の衛星放送アルジャジーラによると、レバノンの首都ベイルート南部で12日、自爆テロとみられる爆発が相次ぎ、少なくとも43人が死亡、200人がけがを負った。ISを名乗るグループがインターネット上に犯行声明を出した。
爆発があったのは、ISが敵視するイスラム教シーア派住民が多く住む地域。シーア派組織ヒズボラの拠点でもある。レバノン当局は、犯人の一人は学校の目の前で自爆したと説明。3人目の実行犯がいたが、自爆に失敗した模様だ。
ヒズボラは、シリアでシーア派系のアサド政権に加勢。戦闘員を送り、アサド政権と敵対するISやイスラム教スンニ派を中心とする反体制派との戦闘に加わってる。
今回の爆発は、ISによるヒズボラへの報復の可能性が高い。ヒズボラは爆発を受け、「テロリスト(IS)との戦いを続ける」との声明を発表した。』(東京新聞11月14日朝刊より)
356文字の記事だ。平日の夕方、人の多く行き交う街中で市民を狙った卑劣なテロだ。イスラム国の犯行声明も出てる、死傷者は200人を超える。でも、起きたのが中東のベイルートだったからニュースバリューがない、ってことなんだろうか。よくあることでしょ?ってことなんだろうか。
翌日に起きたパリのテロは、一面トップの大見出しだった。

 

パリでの同時テロの翌日、いつものようにジョギングをしようとしたけど怖くてできなかったというパリの女性がインタビューで、「ここはイラクでもアフガンでもないのだから」と言ってたのが、引っかかってしまう。確かに、狙われるはずのない病院すら空爆されるアフガンと、観光客が行き交うパリでは状況が違う。
でも、引っかかってしまう。パリは自由で平和で安全であるべきだけど、アフガンやイラクは、そうではなくても仕方がない、って言われてるようで。


ここのとこニュース番組で専門家がよく言うのが、イスラム国の戦略の変化。アルカイーダが海外での大規模テロを活動の中心に据えていたのに対し、今までイスラム国は、イラクとシリアでテリトリーの獲得に焦点を当てていたと言われてきた。
それが、ここのとこ、ロシア機、ベイルートでの爆破テロ、パリの大規模多発テロと、海外展開してきている。テロリストたちの意識にラディカルな変化があるのではないかと書いてる記事もあった。シリア・イラクと同じ行動を今回パリで実施したことで、心理的なバリアがとっぱらわれたのではないか、というのだ。
それは、つまり、戦場が世界中に拡大するということなのかもしれない。