ハイキュー!!  第182話  おくることば  感想

日向のほとんどレシーブ的なブロックもどきを、「マグレで舞い上がってんじゃねえ」といった影山くん。コーチも監督も他の誰もが、あっけにとられていた中で、下手すればレシーブの邪魔になるだけの博打的なプレイだと釘を刺した。どこまでも冷静なんですね。

正しくないプレイだから釘を刺したわけではなく、博打すぎるから、次のプレイの可能性まで潰しかねないからのお小言。
日向が目つぶるのやめると言った時、あの時は普通の速攻ならできる可能性があったし、と冷静に対応した影山。及川さんは、影山くんのことをバカだバカだというけど、基本どちらの側もよく観察して、冷静な判断ができるのが、影山の選手としての魅力の一つなんだと思う。

1点を落とせないこの場面で、初めての速攻をガンガン入れてくる影山に、このタイミングで!という白布さん。バレーボールやったことないから、こういう反応はよくわからないんだけど、速攻という攻撃自体、セッターとスパイカーの合わせる練習の積み重ねっていうことなんでしょうか?
インハイ予選青城戦で焦ってツーアタックで自滅した時とは、別人みたいな精神力。怖いものがないとこうまで違うんですね。攻撃の手を緩めたら、即勝機がなくなるという烏野にとって、これ以上ないセッターですね。

バカすぎてまるで枠のないプレイをする日向と、技術があまりに飛びすぎてて、周囲にはぶっ飛んでるとしか見えないプレイをするけど、本人的には冷静な判断で、日向に合わせるところは合わせていく影山と、どちらにとってもお互いを補いつつ上を目指せるという意味で、いいコンビなんだろうなあと思う。

選手個々の力という点では、影山と西谷さんを除いて、圧倒的(でもないのかな?)に劣る烏野みたいなチームが常勝チームに勝つには、相手になんらかのほころびが見えないと勝機はないのかなぁと思ってたんだけど、どうもそれは期待できそうもない感じがしてきた。ぽっと出の烏野に、フルセットまで追い込まれても、3年中心のメンバーだからか、焦りのあの字も感じさせない。
今回、1年の五色くんが焦って3点ラッキーに取れたけど、あっという間に牛島の一言で立ち直ってしまった。お調子者で直情径行タイプだと思ってたけど、さすがに強豪校で1年からレギュラー張ってるだけある。
牛島という誰もが認める大エースが、このタイミングで、なんのてらいもなく天然なままにこの言葉を言うことができるから、多分選手それぞれがプライドの塊であっておかしくない白鳥沢というチームが、いい雰囲気のチームでいられるんだろうなあ。(当初予想してたチームの感じとは全然違うチームだった。)

影山くんは、烏野に進学して、日向と出会って、中学の時のトラウマを超えて、セッターとして大事なことに気づくことができて、とても幸せなバレーボールが出来てると思ってたんだけど、白鳥沢で、高いレベルの選手たちと一緒にやることができたらどうなってたろう。状況を冷静に見極めて、前に落とすサーブ打てる五色と影山が組んだらどんな感じになったろう。ウシワカのいる間は、不動の大エースだから、影山の出番はないだろうけど、ウシワカが何年かに一人の逸材なら、残り2年間のエースはせいぜい五色レベルなんだろうから、白鳥沢も監督がこだわるプレイスタイルとは少し変わった方向へ、いけたかもしれない。多分、影山には、チームの方向性を変えるだけの力があるはずだから。
うちに来ても幸せじゃねえべ、と監督は言ったけど、それは瀬見さんのことを思い浮かべての言葉だったんだろう。
実力があって、本人にもプライドがあるだろうに、チームのカラーに合わないからと正セッターとしては試合に出られない。多分、これまでにいろんな葛藤があったんだろうなあと、前回のピンチサーブの時に感じたけど、自分とはまるで違うタイプの白布だから、ここまで我慢できたんだろうなとも思う。影山みたいなタイプに正セッターとられたら、とても我慢できなかったんじゃないのかな。同じ学年にウシワカという怪物がいたのが、瀬見さんの不幸でしたね。


試合の方は14・13、白鳥沢のマッチポイント。