亡霊って出てくるときは重なるんだね

11月3日付で、政府が2015年秋の叙勲受章者を発表した。叙勲って全然興味がないから、新聞で北大路欣也さんと、立川志の輔さんが載ってたのを見て、志の輔さんと勲章がなんとなくしっくりこなかったことくらいしか印象になかったんだけど、11月6日の東京新聞に、『「政権の意向」を反映? アーミテージ氏ら米の大物政治家にも叙勲』って記事があって、その中にラムズフェルド元国防長官の名前があるのをみて、とりあえず、マジですか?と思った。「日米の関係強化と友好親善に寄与した」という理由らしいけど。

その記事を読んだあとか前に別の新聞で、パパブッシュが発売予定の伝記の中で、息子ブッシュの大統領時代の側近だった、チェイニー副大統領(当時)とラムズフェルド国防長官(当時)のことを批判してるという記事を読んだ。
ラムズフェルドさんって、イラク侵攻を強硬に主張した人、って印象が一番強く残ってるけど、イラク戦争といえば、アメリカにイラク侵攻をプッシュしたイラクのチャラビ元イラク副首相が3日、バグダッドの自宅で心不全で亡くたったという記事もあった。
過去の人が時々こうして亡霊のように名前が出てくる時って、重なるものだなあ。

イギリスでは、イラク戦争におけるイギリスの役割についてのレポートが6年越しでようやく6月か7月に公開されるという報道も最近あった。

ヨーロッパに押し寄せる難民の波の遠因は、大量破壊兵器の疑惑から始まったイラク戦争にあるのかもしれない。
その検証を関係各国がするのは当たり前のことなんだろう。
日本では、2012年12月に外務省による検証が発表されている。主なポイント、という4ページのレポート。

外務省としては、開戦までの間、国連中心に関係国(特に米国)と密に意思疎通し、政治家にもちゃんと情報あげて指示受けてたし、省内でも連携強化してたし、適切な対応をしていた、という結論。ただ、結果としてはイラク大量破壊兵器を確認できなかったのだから、今後はもっと多様な情報源からの情報を収集し比較しなきゃいけないし、情報の分析検討にも批判的な視点が重要という反省点はある、らしい。

今回の安保法制の審議の中でもイラク戦争について安倍首相に質問がされたことがあったけど、このレポートにもある通り、大量破壊兵器の廃棄等を自ら証明すべき立場にあったのはイラクであり、それをしなかったのもイラクで、度重なる安保理決議に違反し続けたのもイラクだ、というような答えが繰り返されるだけだった。
結果的に誤った情報を正しいと判断したのは、何故なのか。知りたいのはそこなんだけど。