ハイキュー!! 第180話 こだわり・2 感想

第5セットに入って、烏野の攻撃のテンポが変わってきたような気がする。畳み掛けるようにリベロのトスからのシンクロ全員攻撃をかけてくる。

「ここである程度の安全を選んだら 昔のままなんだよ」と、3度目の全員シンクロ攻撃。
リベロのトスからの5人全員シンクロ攻撃は、ブロックフォローなしなんて、なんて無茶な攻撃というような評価を相手からも観客からもされてた。今回も、烏野のセッター懲りないなという反応もあった。
それに対して、烏養さんが言ったこと。
烏野の平均値は高くない、だけど唯一胸をはれる部分は点を獲る力、だからその攻撃意志だけは、譲ってはいけない。「お前たちが今胸をはれる部分はそこだけ だから  絶対に譲るな!!!」

ブロックの枚数最大3枚に対して、数的有利を作る攻撃のパターンの一つがシンクロ攻撃。今回リベロの姿勢からバックトスはないと踏んだ天童さん、とすると残りは、旭、日向、田中の3枚に絞れる。ってここまで考えた時点でもう俺の負けって、ブロック飛ぶことができなかったけど。考えすぎた挙句に、次もやるから、がうかんできてしまったのかな。
でも、ブロック抜かれたら拾えないってほどのパワースパイカーは、多分田中さんと旭さんだけなんだろうから、この二人以外は、ディグで対応するってことはできないのかな。前3人は旭さんと田中さんに絞ってコミットで飛んで、3人にはディグで対応とか?素人だからよくわからないんだけど。
西谷さんのトスは、今回も、前回青城戦で最初にあげた時と同じボコッと音のする、ドリブル取られてない、良かったあっていうくらいのトスみたいだし、つまりそれは、スパイカーの力を引き出せるほど綺麗なトスじゃないだろうから。日向のスパイクはまだ軽いって散々出てきてるし、菅原さんは専門じゃないし、大地さんはそもそもバックアタックできるのかよくわからない。白鳥沢のほうでは、牛島は結構日向のスパイク拾ってるし、リベロも上手そうだし、レオンさんは牛島の代わりに拾うくらいだから当然上手なんだろうし。

絶対に譲るな、っていうのはその通りだとは思うんだけど、この5枚シンクロあんまり好きじゃないから、どうしても否定的に見てしまう。
こういう攻撃を烏野がやるようになったのも、日向と影山の2人の、実際の戦力としての役割は無論、自分たちに枠をはめないという姿勢が、チームメイトに与えた影響も大きいんだろうなあと思う。


影山くんも復活して早速、多分日向以外の全員が、えっ?って顔したプレイを見せた。
復帰早々のパワーサーブで、リベロも返すのがやっとのボールを、それこそチャンスと見るや、定石無視でダイレクトにセットする。セッターが点を獲りに行こうというときに、点獲る以外に考えてない日向が、動かないはずもなく。
点を獲るってことについては、この2人の間には共通の意思が働いているんだろうなあ。影山にとっては、上がったボールをどう処理すれば点につながるかってとこに思考がストレートに結びついていて、それが及川さんからすれば”馬鹿なとこ”であり、ギャラリーからは”無茶苦茶だな”と言われる攻撃につながる。でも、本人にとっては多分いたって合理的な選択なんだろう。で、日向にとっては点を獲る=上がったボールを打つってことだから、セッター影山が動けば自分も動くということは、やっぱりいたって合理的な選択。

 

ここに来て、白布さんは、メガネが戻ってくる前に牛島さん以外で点を稼がなきゃと、牛島のペース配分を真剣に考え始めたみたいな描写。
白布さんにとって、たぶん初めてだろう第5セット。瀬見さんからはペース配分について結構前から助言は受けてて、大丈夫ですと答えてたけど、多分ここまで引っ張られることまでは予測してなかったと思う。1セット目は軽くとったし、2セット目はギリギリ取られた。2セット目は最後に自分が崩されたっていう自覚はあって、第3セットは完全に気合い入れ直して白鳥沢の本来のペースに戻して取り返した。第4セットは牛島がセット最初に、このセットで終わらせると言ってたし、第3セットの点差を見ると、流れ的には取れる流れだったのかもしれない。
それでも烏野がとった。日向の助走つきブロックや、月島の、完全に止められなくてもしつこく触っていくリードブロック、吹っ飛ばされたボールの処理が回りだして、攻撃面で、これという必殺技が出たわけではないけど、1点1点の積み重ねでとった第4セット。
リベロのトスからのシンクロ全員攻撃が、個人的になんとなく気に入らないのは、第4セットのそういう流れからすると、あまりに唐突な感じがするからかもしれない。おまけに正セッターである影山が知らない攻撃だったし。)


第5セットも8・9。ここからの1点1点は両者とも失点につながるミスは許されないし(多分)、でも、ガンガン攻めていかなきゃいけないし、コートの中の緊張をくれ、って、影山の言葉を思い出してしまった。