未成年の難民たちの記事を読んで

過酷な道のりを経て、欧州を目指すシリア・イラクアフガニスタンからの難民のなかの、単独でやってくる未成年の難民の記事を読んだ。

アフガニスタンから一家で逃げてきたという当時7歳の男の子(今は8歳になってる)は、マケドニアの国境付近で、家族と離れ離れになり、一人ドイツにたどり着いた。
ドイツでは、18歳未満の難民は、難民である前に子供として扱われ、ドイツ人の子供と同じ権利を与えらえ、保護されるのだという。


14歳と15歳の兄弟は、アフガニスタンで教師をしている母親に、送り出されたという。父親は、タリバンに殺され、母は、家中のお金をかき集めて密航業者に子供らを託した。

8歳になった少年は、今はイランにいるという家族と連絡が取れるようになって、だいぶ状態が落ち着いたみたいだけど、記事によれば、泣かずに眠ることができるのは、時々、だという。


と、そんな記事を読んだ後、オーストラリアの前首相トニー・アボット氏の、ヨーロッパは難民政策を、オーストラリアのように厳しくすべきだというスピーチの記事を読んだ。押し寄せる難民をそのまま受け入れることはヨーロッパの弱体化につながるのだから、国境を閉めて、行き場のない難民にはキャンプを設営すればいいのだという。

オーストラリアは、日本と同じように四方を海に囲まれているから、難民はボートで海を渡ってくる。で、難民を入れないためにフェンスを作ることはできないから、オーストラリアは、国境警備隊と海軍を使って、ボートを追い返すか、ナウルパプアニューギニアに作った収容所に収容して、難民認定をするのだという。その収容所の環境は衛生状態も含めて劣悪だと、人権団体に非難されてるらしい。
難民認定されても定住先は第3国、ナウルパプアニューギニア。4年で4000万豪ドルの支援と引き換えにカンボジアも定住先の協定に合意した。
今年の9月には、シリア難民12000人の新規受け入れを表明したオーストラリアだけど、基本難民には厳しい政策をとってるらしい。
ざっとネットを検索して拾った記事を繋げただけの情報だから、もっときちんと調べれば、元は移民の国であるオーストラリアが厳しい政策をとるに至った経緯もわかるかもしれないけど、未成年の子供たちを、たった一人で送り出すという選択をしたアフガニスタンやシリアなどの親たちの気持ちを想像すると、難民は経済的理由できてるのだとみなすべきだというハードな言い分にはとても同意できない。まだ10にもならない子供が、故郷から遠く離れた習慣も環境も何もかも違う異国の地で、連絡の取れなくなってしまった親を、ママは約束したんだから、今きっとこちらに向かっているんだと自分に言い聞かせて一人で待ってるなんて。


お金だけじゃなくて難民の受け入れはしないのかという質問に、移民を増やすより前に女性高齢者の活躍できる社会を、とかトンチンカンな答えをしてしまった日本は、とうに国際社会から非難の眼差しを浴びてると思う。もしかしたら非難というより、もはやお金を求める以外の事は期待されてもないのかもしれないけど。

70年前に満州から引き揚げてきたひとたちや、子供だけでもと援助機関に子供を託したユダヤ人の記憶はあるはずなのに、なんで70年たっても同じことを、何度も繰り返してるんだろう。