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ラグビーW杯 ニュージーランド対フランス

スポーツ

ラグビーW杯2015、決勝トーナメント、ニュージーランド対フランスの試合を観た。

3勝したのに日本は進めなかった決勝トーナメント。この試合の前に南アフリカ戦をやってたけど、両方見るほど体力ないから、どっちかと言われれば、やっぱニュージーランドを選びます。
前回優勝のニュージーランドは連覇を目指してるという。過去2回優勝してるけど、いずれも自国開催の時で、北半球の大会では優勝はないと、解説者が言ってた。

過去、W杯でニュージーランドが負けたのは、フランス、南アフリカ、オーストラリアの3カ国にだけ。フランスは、どちらかというと苦手な相手って感じらしい。

ニュージーランドのハカって言えば、頑張って頑張って、って聞こえるパターンしか知らなかったけど、今回のは違った。後で調べたら、2005年頃から、今回のオールブラックスのために作られたハカを、ここ一番とか大切な試合で使うらしいことがわかった。
キャプテンを頂点に三角形の陣形で、黒のユニフォーム、力強い声と動き。かっこいい、の一言しか出てこない。(細かいことは忘れたけど、昨日か一昨日見たテレビのバラエティ番組で、男性の女子力アップはアリかナシかを、街を歩いてる外国人に聞くってコーナーで、意外にアリって答えが多かった中、ニュージーランドの若い女性が、ニュージーランドでは男っぽい男性が好まれるからナシって答えてたのを思い出した。)
これで実際強いんだから、男の子たちが憧れないわけがないなあ。


ニュージーランドは、スロースターターだと言ってたけど、今回立ち上がりから、激しいタックルでディフェンスしていて、なんかすごい集中してるって感じだった。
立ち上がりから凄いと思ったのが、NZの12番の強さ。相手に行くタックルもすごいけど、この人、タックルされても倒れる気が全然しない。

先制点はニュージーランドペナルティキック
そのすぐ後、フランスがセンターラインの自陣側からの長い距離のペナルティゴールを決めて3・3にした。ポールに当たったボールがゴール側に跳ねて、決まった。
この試合の初トライはその後10分過ぎに、フランスの10番がキックしたボールをNZの4番がチャージして、そのまま自分で走って決めたトライ。NZのフォワードは走力がある人ばかりで、いわゆるあんこ型の体型はいないって解説者が言ってたけど、速さはともかく走ってた。このキックの時に脚を痛めたらしく、この後フランスの10番は退場してしまった。


フランスはシャンパンラグビーと称されるような、次から次へと泡のように湧いて出る独創的なパス回しのプレイが持ち味だと、解説の吉田さんが言っていたけど、この試合ではそれは見ることができなかった。前半早いうちに退場した10番は、フランスの司令塔でキーパーソンだと解説者が言ってたから、それも影響したのかな?
そういえば、ラグビーを始めて観たのは、いつのW杯かまるで覚えてないけど、W杯のフランスの試合だった。深夜にNHKのBSでたまたま見た試合で、前にパスしちゃいけないっていうルールさえ知らなかったけど、パスの早い展開がすごく面白くて、その時聞いたシャンパンラグビーって言葉はずっと頭に残っていて、その後何年も後にサッカーW杯のフランスの試合で、シャンパンサッカーって言葉を聞いた時に、フランスってラグビーもサッカーも華麗なのね、と思ったのを覚えてる。


フランスは個人技で独創的な展開を、外に外に大きくしていくのに対して、NZは、チームとして全員でつないで走ってどこからでも攻撃につなげる、なんていうのか言葉は忘れたけど、セットプレーからじゃない展開が得意なチームだと、吉田さんが(もう一人の解説者だったかも)言ってた。
細かいことはよくわからないけど、フォワードも含めて全員で走るチームだということはわかった。フォワードの選手が上手にパスをつないでる姿を、解説者が、簡単そうにやってるけどフォワードがあそこまでパスを上手につなぐのは本当なかなかできないんですよ、と言ってたのが印象的だった。
土曜日のNHK特集は緊急にラグビー日本代表の特集をしていて、出演していた五郎丸選手が、NZ対フランス戦の注目選手に7番のキャプテン、リッチー・マコウをあげた時、他の出演者全員ちょっと間があって、ベタにそこ行きますか、って雰囲気だったのが面白かった。にわかファンだから、全然予備知識なくて、その時は、それ誰?って感じだったんだけど、後でネットで見てみたら、この10年世界最高のラグビープレイヤーの一人として評価されてきた、ニュージーランドの至宝ともいうべきキャプテンだそうで、とにかくすごい人らしい。
予備知識を入れたから、なるべくNZの7番を追うようにしてたんだけど、確かにアナウンサーが連呼するような派手なプレーはしないけど、そこにつながるプレーの場所にはまず最初に向かう、みたいな感じだった。テレビの画面だとなかなか一人の人を追うっていうのは難しいけど。

前半終了近く、NZの11番がトライを決めたシーンは、印象的だった。ハイパントをニュージーランドの15番がフランスのでっかい人と争って空中で競り勝ってとったところから、パスをつないで最後に決めたのが11番だったんだけど、走ってる間に、フランスの選手が、3人タックルに来たのを振り切って決めた。一人、二人、三人、と画面を見ながら数えてしまうほど、テンポよく振り切ってトライ。世界のウィングは、タックルされても簡単に倒れないでそこから起点になるタイプが多いと、スポーツ専門サイトに書いてあったけど、それはこういう人のことなんだと、納得。

後半開始46分ごろ、密集の中でフランスの8番がNZの7番(多分)のほおを拳で殴ったように見えたシーンがあって、テレビ判定でイエローカードを出されて、10分間退場になってしまった。その後、NZがトライをガンガン決めていって、終わってみれば大差で勝った。

点差だけ見ると、NZ圧勝って感じなんだけど、後半、フォワードで代わって入ったクロケットというNZの選手が、つまんないペナルティをしたら、すかさず替えられたシーンがあった。こういう大きな試合ではペナルティの差が結果を左右することがあるそうで、NZは、フランス相手に細かい神経を使った試合してるんだなって思った。替えられたのは、クロケットという選手で、ペナルティメーカーとして有名らしい。(当然レフェリーもそいういう情報を持ってるから、さっさと替えたんだろうと、言ってた)。


まだ試合がどちらに動くかわからなかった前半、フランスがペナルティキックを得たとき客席で、5歳か6歳くらいのフランスのユニフォームを着た男の子が、心配そうに祈るような姿で手を合わせてキックを見つめる姿が映されてたけど、あの子は、どうしたろう。きっと、試合見ながら泣いてたんだろうな。


NZは、どんどんパスを回していって、試合展開がスピーディで、面白かった。NZの11番が3人かわして決めたトライや、やっぱり11番が決めたトライの前にパスをつないだ10番のブラインドパス(?っていうのかどうか知らないけど)とか、一つ一つのスピードと正確性が同時に成り立つ、難しいプレイを事も無げに決めてしまうところは、すごすぎて、ため息が出てしまうような気がした。

次は南アフリカ戦。いい試合を見たいなあ。